未分類

嫌な記憶・後編

 ←嫌な記憶・前偏 →新しい道
発案者から、お寺の内部の写真を作品に掲載する準備をしてほしいと頼まれた。
写真は少し加工しないと使えないから、加工ができ次第ホームページに掲載してくれると言ったので、それを信じた。
他の書き手もそれがないと書けない重要な資料だったから、ちゃんと他の人のことも考えていたのだと嬉しかった。
今までのゼロだった話し合いも、写真さえそろえば他の人も許してくれるだろう。

ホームページに写真が掲載されて、その中で使用したいものがあれば教えてほしいと、ほかの人にも連絡した。
みてみんの用意もして、写真のデータが届くのをずっと待っていた。

待っても待っても、写真のデータは届かなかった。
二週間たっても、連絡もなかった。
写真が用意できないならできないと、ほかの人にも伝えなければいけない。
会議日に、チャット場は解放したままで、写真がどうなっているか問いかけのメールを書いていた。
会議場に提案者は現れたけど、すぐに消えた。
二人揃ってカラオケなう、チャットに残ったのはそれだけだ。

混乱して息ができなかった。
何かの悪い夢かと思ったけれど、現実だった。
もしかしたら会議日を間違えていただけで、悪気はなかったのかもしれないと思いたかったけれど、何日たっても写真のデータも届かなかった。
それでももしかしたらとバカみたいに淡い期待を抱いて、企画のバナーを作ったり、編集の準備をしながら、声をかけられたらわかる状態でずっとチャット場は開いていた。

一週間後の会議日になっても、誰も来なかった。
他の人だって、忙しい時間をやりくりして連絡をくれているのに、肝心の要を握っている提案者だけ自分本位にすごしている。
それとも、設定だけポンと出せば、魔法のように期日に企画が出来上がるとでも思っているのだろうか?
そんな都合のいい話は、どこにもない。

もう限界だった。
過呼吸の発作が頻発して、サイトにとどまれなかった。
サークルのアカウントをそのまま消した。
大事にしていたものが、全部壊れたから継続するのは不可能だった。
それでも連絡を取り合うことすらできていなかったから、私は何か思い違いをして誤解があると思いたかった。

後日、サークルを消したことは謝罪した。
会議日にカラオケに行くことが悪いわけではなくて、連絡を入れれば済む話だし、別の代替日を用意しないことはありえないからと、思い切り怒ってみた。
返事は、そういう考え方は面白くないと、忙しくて行けなくてすみませんだった。
写真のデータのことすら、彼らは覚えてなかった。
思えば、伝言ゲームばかりだった。
何がしたいのかすら、最後まで分からなかった。
そもそも提供した人たち自身も、特殊なものが盛りだくさんの設定を短編に仕上げられるのだろうか?
情報や資料すら分離したままで、期日が来たら魔法のようにすべてが出来上がっていると思っていたのだろうか?

私自身、数カ月、睡眠時間が4時間を切ってひたすら準備しているし、余暇に使う時間など企画に追い立てられてどこにもない。
忙しいのは、学生だろうが社会人だろうが、生きていれば誰もが忙しい。
やりくりして都合を合わせる努力を、するか・しないかだろう。
都合がつかなければ最初からできないと断ればいいし、途中で状況が変われば連絡を入れて理解を求めればいい。
一番困るのは行けたら行くのまま、連絡もなくあいまいに引っ張られることだ。

私は都合のいいお人形でも作業員でもありません。
あなた方にとって、私は何ですか?

そう聞いたら返事はなかった。
音信不通のまま雲隠れされた。
もう便利に使えなくなったから、簡単に捨てられたのだろう。
都合のいい間だけ甘い言葉で近づくのだ。
騙されるほうが弱い。
いつだってそうだ。
最後まで責任を持つと言って、その言葉を守る人など見たことがない。
何を信じようとしていたのだろう?
もう誰も信じない。

そう思っていたけど、のんびりすごせるブログに迎えが来た。
一人二人じゃなかった。
どこにいてもいいし、書かなくてもいいし、そのままの私が好きだと。
その言葉に救われて、正気を保てた気がする。

しばらく療養して、サイトに戻った。
ブログに迎えに来てくれた人も、サイトで待っていてくれた人もいて、変わらず受け入れてもらえてうれしかった。
書くことへのネガティブ感が抜けなくて、ある時一人企画でいいやと、本当に現状打開だけを考えて、自分に書く機会を作った。

企画を割烹に掲載してすぐに、提案者の一人が心配しているよ、とゴタゴタについて知っているけれど一歩離れた立ち位置にいる友達に言われて、なんで今頃? と困惑した。
企画を始めたから興味をひいて、また乱されるのだろうか?
それでも、ちゃんと話し合う機会が一度もなかったから、行き違いがあったと思いたかった。
勝手に音信不通にされてスッキリしない終わり方だったから、行き違いが解消されるなら話をしてもいいかもしれない。
悪い人探しは嫌いだし、うまくいかなかった部分を改善できるならいい。
提案者だって、遠足報告だったけど一生懸命だったのも確かだ。

最初にサークルの件で迷惑をかけた人に連絡して、もう一度やり直してみたいと伝えてみた。
行き違いがあったかもしれないし、こそこそと隠すのではなく、できるだけいい形で交流したかった。
迷惑をかけた分、嫌がられるかと思ったけれど、すれたからわかりあえる部分も出てより良い絆も生まれるでしょう、よかったねと、応援の言葉をもらえた。
勝手なことばかり言っているのに、後押しされてうれしかった。

閉鎖したサークルについては蓋をしてもう一度やり直しませんか?
企画を催している時期なのできっかけにして交流を始めるなら、一言よろしくの言葉をください。無理なら無理と返事をください。
作品の提供は求めていません。
そう伝えてみた。

一人からはちゃんと仲良くしたいと返事があって、他の人への言葉も届けてくれた。
すれて離れたし、それはとても勇気のいる難しいことだから、すごいことだと思った。
だから、その気持ちもできるだけ大事にしてあげたいと思った。
全部に全部は味方できないけれど、行き違いの原因がコミュニケーション不足だとわかっているから、いいところを見てあげたいと思った。
サークルのことはふたをしようと言っておいたのに、サークル名を出されて苦情が来たらその人と話したいと頼まれたのは、相手ともめる立場で仲介してくれと同じ意味だから困ったけれど、たぶん気づいて泣けで、そういうつもりはないのだろうとなんとなく思った。

もう一人からは、忙しいから企画には参加できないとまるであさっての答えで、それも人伝だった。
今更、企画に誘ってもらえると思っているのだろうか?
忙しいので今後も返事は当分できないと言いつつ、連載も始めていた。
言っていることとやっていることが違う。
まともにメールも見ていないのだろう。
断るにしても他の人との擦れもあるから、距離を置きたいとか誰にでも理解できる言い方がある。
ずっと本当はいい人だと信じていたけれど、自分の利害にしか反応しないのではないだろうか?
どうしても話をしたいからチャット場に来てください。来なければいやがらせをすると脅してみた。
試す私もクズだけど、今までどんなに連絡をしても返事がなかったのに、すぐに迷惑だと反応があった。
やっぱり、自分の利害しか興味がないのだ。
サークルへの口出しも自分が楽しむためで、私や私の友人たちを利用していただけだ。
企画について依頼されたとかボランティアだったと思っているなら、大きな思い違いだ。
そもそも説明すらまともにしていない。
仕事ではないから義務ではないけれど、提供すればその内容について説明責任が生まれる。
サークルに提供したからといっても、サークルにいる人たちをないがしろにしてつまはじきにしていた。
何をどれだけのことをしたのかつまはじきにされていた私には全く分からないけれど、自分たちが書きたいものについて調べて、二人だけで楽しみながらずっと閉じていた。
他の存在を介入させる気がないのなら、最初から二人企画でタグ付けすればいいのに、まるで関係のないサークルに持ち込まれるのは迷惑だった。

他人の設定を使いたい人などいない。
誰だって自分の好きなもので、楽しんで生み出せる物語を書きたいのだ。
そこをまげて、自分以外の人の意見を交えて新しい視点を持ち、一人では書けない物語を生みだすきっかけになるのが共同企画だ。
意見交換する気がないなら、他人との共同企画を持ち出すのは場をひっかきまわすだけ。
絶対やべきではないけれど、自分の都合のいい時だけふらりと顔を出して、好きなことを言うだけ言って、あとは知らないと投げるのはただの迷惑だ。
関わったのは私の友人で、提供者とは直接の面識がない人ばかりだけど、何カ月も貴重な時間や思考を浪費していた。

見えない者は知らない。わからない。いないのと同じ。
そう言うかもしれないけれど、複数人が関わる他人のサークルとはそんなものだ。
ちょっとした気まぐれや遊び心での発言が、多くの人を振り回す。

一番嫌われてヒンシュクを買うのは、口だけ挟んで行動が伴わず、責任を持たない人だ。
責任を持ちたくないなら、口を挟まなければいい。
自分本位なやり方を他人の場所に持ち込んで壊したことを、快く思っている人はいない。
もともと自分のアカウントを荒らされて、思い通りに活動できず困っていた人たちだ。
サークルでも同じような不自由さを味わうのは苦痛だったと思う。
それでも過去について蓋をして黙っておくことにしたのは、蒸し返すと悪いもの探しと悪口大会になり、壊した人を攻撃するだけだからだ。
他の人は分別を持っているからあおられても表だって動かないけど、壊した人たちがサークルに触れるのは面白くはないだろう。
当事者同士で話し合いの場を持つこともなく、サイト上で言いたい放題がなろう流なのかもしれない。
こうやって同じことをしても、面白くもなんともないけれど。
だけど、言わずに済むなら我慢すればいいやと、いつも黙っているから叩かれるばかりになるのだろう。


時間がたってほとぼりがさめたと思っているかもしれない。
それでも、あったことは消えない。
迷惑を被ったのは私だけではない。
真剣に関わった人も片手の数ほどで、それほど多くもない。
真剣に関係した人であればある程、振り回されたことを忘れはしない。
サークルを消したのは私だけど、壊したのは提供者だ。
自分の場所と他人の場所の区別ぐらいつければいいのに。

自由に書きたい。
気楽に楽しめる場所がほしい。
ただそれだけのことが、ままならない。
関連記事
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 短編集 恋の卵
もくじ  3kaku_s_L.png Making Twilight
もくじ  3kaku_s_L.png 詩集 kurayami
総もくじ  3kaku_s_L.png 交換詩・贈答物語 七色の海
もくじ  3kaku_s_L.png 潮騒の詩
総もくじ  3kaku_s_L.png 英雄のしつけかた
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編集 ちょっぴり異世界
総もくじ  3kaku_s_L.png ミルキィ☆ロール
総もくじ  3kaku_s_L.png 喫茶ペロリストシリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【嫌な記憶・前偏】へ
  • 【新しい道】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメン卜投稿不可です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【嫌な記憶・前偏】へ
  • 【新しい道】へ