詩集 よりそう翼

流星

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小石を一つ拾い上げて見つめてみる

本当に何の変哲もない
特徴すらないものだから
ああ私に似すぎているとため息をつき

自分には自分の想いがあるのだと
うるさいほどに声をあげても
しょせんはこんなものさと
ポイと投げ捨てるつもりだった

それでも
小石はこの惑星の欠片
偉大な星の一部なのだと
あなたが教えてくれたものだから
拳の中にグッと握りしめ
一瞬でも私に似ていると思った
小石の本質にクラクラとしながらも
これももう一つの私なのかと
願いを込めてみる

大きくて偉大な惑星の
ほんの小さな一部でも
何億年もの時を越えて
今 この手の中に

私はただあなたに届けばいいと
小石を空に向かって放り投げ
天空を突き破り
一筋の矢のように光を放ち
星の海を流れ落ちる様を夢想する

きっと 今宵は
あなたも私に向かって小石を投げて
天空を燃え落ちる星屑の熱を胸に
一心に祈っているはず

スウッと空を下った流星は
互いの手の中のグラスに落ち
運ばれた想いを泡盛に溶かしこみ
燃えるような熱さで
互いの胸を焼くだろう

世界平和だとか
生きている全ての人に幸福をとか
そんな大げさな望みなど抱いたりしない

小石の運ぶ願いは
一筋の流星として消える姿に相応しく
ささやかで儚いモノがいい

互いに互いの穏やかな夜を
ただ
それだけを願う

あなたに安らかな夢を
私には穏やかな眠りを

また
あくる朝
微笑んで「おはよう」を告げるために


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友人ハル様の作品「流星」への返詩
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~ Comment ~

NoTitle 

初めまして。

世界平和だとか
生きている全ての人に幸福をとか
そんな大げさな望みなど抱いたりしない

ここ凄い考えさせられました。
他の詩も読ませて頂き、良い詩ばかりだなあと
感じましたので
また遊びに来させて頂きます(^^)

失礼しました。

Re: NoTitle 

小林様、はじめまして!

訪問と温かいコメントをありがとうございます(*^_^*)

すごく考えたとおっしゃっていただけて、うれしい気持ちでいっぱいです。

本当は格好よく、世界平和を! と望みたいのですが、小石のように小さな私です。
望みや願いが大きすぎると、流星になりたくても重すぎて、空までたどり着けない気がしました。

世界平和のように大きな望みだと、巨大彗星や恒星レベルの大きさの星が必要な気がしてしまい、まずは身近な人のしあわせからと(笑)

幸せの形も人それぞれなんだな~と、このところ実感しています。

小石を見て星の欠片なんて素敵なことを口にするので、身近な人でさえ幸せや思考の物差しが、私とはまるで違います。

私の物差しと、相手の物差し。
日本と西洋ぐらいの差がありますが、目的は同じなんですから、鋼のピンとした物差し同士でぶつかり合うのではなくて、巻尺みたいに寄り添えればいいなぁ~なんて。
詩とはまるで違うことを考えながら、つらつらと書きとめました。

詩も言葉も、響いてくださる人の存在は、とてもうれしいことですし喜びでもあります。
素敵なコメントをありがとうございました(^^)

どうか、またいらしてくださいね! 
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