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【  2015年09月  】 

祭囃子とリンゴ飴 後編

Making Twilight

2015.09.01 (Tue)

  老人は懐かしそうにぐるりを見回し、崖へと歩み寄る。 そしてふもとに広がる景色を見下ろしながら、懐かしいとつぶやいた。「ここは今でも変わらない。あなた様と星空を見たあの日と同じだ」 ふ、と姫は自嘲気味に笑って肩をすくめる。「変わっておる。そなた、目まで迷うたか?」「今日の私は迷子ではないですよ」 片手の指に足りるか足りないかの歳の頃。 森の中に迷い込み、何を間違えたのかこの社にたどりついたのだ。 ...全文を読む

風が吹く

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.10 (Thu)

 風が吹くよときどき感情より早く涙がこぼれちゃうように真っ黒な雲もないのにぽつりと小さな雫を運んでくるけど自覚のない涙なんてあっというまに乾かして雨粒すらなかったことにする強い強い 風が吹いているよ今はもう青い空がキラキラと広がっている...全文を読む

たぶんきっと

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.11 (Fri)

 息を吸って息を吐いてそんなこんなの繰り返しどこまでも規則正しく 深く穏やかでありますようにと遠いあなたを想う気を抜くと浅くかけ足になる呼吸は意地を張りたい気持ちを忘れたぶんきっと涙があふれる前触れだからつつがなく泣けますようにと祈るように 願うのです...全文を読む

私だけの

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.16 (Wed)

 ちょっと自分でも変だなって思うのだけど美味しそうなご飯を見ても綺麗に透き通った空を見ても水平線がとける海を前にしてもこの世界は綺麗だと思うことさえあなたといた時間を思い出してしまうからなんの計画も立てずホームに入ってくる次の電車に乗ってお財布とカメラを友に私だけの冒険をしようと思います線路は続くよ どこまでも気まぐれで駅に降りたとしてもその先にある世界はきっと美しい...全文を読む

独り言

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.17 (Thu)

 雨が降るとほんの少しさみしくなってつらつらと書き連ねる文字が自然とあなたに向けての言葉に生まれ変わるのが不思議なのです「逢いたい」なんて届けることのない独り言...全文を読む

絶滅危惧種の獣人のしっぽを撫でる話 前編

Making Twilight

2015.09.18 (Fri)

  決めた。今夜、突撃する。 僕はライア様のものになりたい。 夜這という単語が浮かび、嬉しいような恥ずかしいような、そんな感慨が胸を締め付ける。 あの館を逃げ出してから今日まで、本当に長かったと思う。 ふわりと漂う石鹸の香りが、やわらかに鼻腔をくすぐる。 念入りに洗った身体を鏡に映して、ロウガはほうっと長い溜息を吐きだした。 ちなみに、ロウガは種族名で固有名ではない。 獣人の中でも美しいロウガを愛玩...全文を読む

絶滅危惧種の獣人のしっぽを撫でる話 後編

Making Twilight

2015.09.19 (Sat)

  そして今に至る。 僕は、今宵はライア様の寝台に突撃すると決めていた。 その決意だけは翻せない。 鏡越しに不安げな表情を見せている自分の輪郭を指でなぞり、人としては繊細な美系だろうとぼんやり思う。 少年らしいしなやかさと少女らしいまろやかさをあわせもつ肢体は、完全な人型を取ると両性を保有するふたなりであることが浮き立つ。 覗く角度によって幾重にも色彩を変える虹色の瞳に、光沢のある長い銀髪。 乳白色...全文を読む

特別な人

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.22 (Tue)

 ごめんね 泣いたりして勝手に涙がこぼれちゃうんだよ特別ななにかがあった訳じゃないのこうしてあなたに会えて嬉しくて 嬉しくて 勝手に涙がこぼれて理由なんてないのただ嬉しいだけで泣いちゃうぐらいあなたは私にとって 特別な人なのかもしれない...全文を読む

今日という日

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.23 (Wed)

 生きている意味とか幸せになる方法とかそんな難しいことはわからないけどあなたが笑うとわたしも笑えるから今日という日に「ありがとう」を言ってみるの...全文を読む

家政婦は見た

今日も黒熊日和 ~ ガラルドさんちの家庭事情 ~

2015.09.24 (Thu)

  午後のお茶の時間。 天気のいい休日に家族がそろい、ゆったりする時間は至福である。 会話の中心は仕事のことや日常生活が中心だが、今の関心は王都に居を構えた英雄話に花を咲かす者が多い。 なにしろ無数の伝説を持つ英雄である。 同じ時代に息をして同じ都市に暮らすだけでも話題になる。 ましてや直接言葉を交わし日常生活に関わるものが家庭内にいるとなると、自然と英雄宅で家政婦をしているライナに会話は向けられた...全文を読む

今だけは

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.24 (Thu)

 ごめんなさい 理解できなくてごめんなさい 思わず泣いて大丈夫だよ なんてあなたは言うけれど神様なんていないわたしは わたしの力でちゃんと笑えるように生きるから今だけは 思い切り泣かせてほしいの...全文を読む

秋の気配

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.26 (Sat)

 風が少しずつ冷たくなって木の葉が優しく色づき始め強烈な日差しの下でチリチリと焼かれていたアスファルトもなんだか優しい表情でどこまでも伸びここまで歩いてごらんと 山が呼んでいるみたいで世界は秋に向かい鮮やかな赤に染まっていくこの美しい景色をあなたにも分けてあげたいと願いながら今日も空を見ている...全文を読む

月が見守る夜に 前編

短編集 恋の卵

2015.09.27 (Sun)

  丸い月が出ていた。 青白いほどに透き通った光が降り注いでくる。 夜風が頬をなで肌寒さを感じて、玄関を出るなり身をすくめた。 そういえば中秋の名月はもうすぐだ。 どこまでも秋だなぁ~と思ったとたん、ふわっと後ろからジャージを頭にかけられた。 びっくりして振り向くと、拓海がいた。「部活、終わったの?」「お前こそ、文化祭の準備、終わったのか?」 うんとうなずくと、そっか、と拓海は笑った。 私の通ってい...全文を読む

月が見守る夜に 後編

短編集 恋の卵

2015.09.28 (Mon)

 「で、なんの役? こんなに遅くまで練習してるなら、ちょっとは期待してもいいよな?」 明るい声で問いかけられて、きょとんとしてしまう。 できるだけ隅っこにいたい私が役者になっていたら、登校拒否を起こしていると思う。 そのぐらい拓海も知っているはずなのに、気分を変えようと気を使ったのならものすごく不器用だ。 そう思ったらなんとなく気持ちが緩んだ。「私? 私は裏方。衣装は力作だから絶対に見てね」 力作だよ!...全文を読む

猫になって

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.09.29 (Tue)

 青白い月が見ているわ冴え冴えとした光が世界を照らすのもしも願いが叶うなら猫になって あなたの膝で眠りたいまぁるくなってゆるく身体をなでる手に優しい調子で爪を立てるの細く浅い傷跡をつけ赤い命のしずくをなめてあげるそれだけよ軽い痛みだけど 鋭く私を刻みつけるわ傷ついた記憶は ぬくもりよりも鮮明だからいつか別れの日が来たときに私はあなたの中で 色鮮やかに生き続けるでしょう他には何も望まないから猫になって...全文を読む

悲しみに愛されている

詩集 ヤマアラシのジレンマ5

2015.09.30 (Wed)

 勝手に期待して勝手に裏切られたと思いわきあがる想いはとどまることを知らず重く黒く 濁った胸の内どうせなら怒りではなく憎しみではなくあふれる泉のようにこぼれ落ちる涙のようにどこまでも透き通ればいいのに私は今も かなしみに愛されている...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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