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【  2015年02月  】 

初恋は二度くりかえす 第一話

短編集 恋の卵

2015.02.01 (Sun)

  この声? 廊下ですれ違っただけなのに、やけに気になった。 初めて聞く気がしなくて、私は思わず首をかしげる。 話していたとしても最近ではなくて、記憶を引っ張り出すのも苦労する前のことだ。 どこで聞いたか思考を巡らせて、胸がキュッと痛くなる。 彼かもしれない。 懐かしくて、思わず泣きそうになった。 明日、角膜移植を受けるこの日にすれ違うなんて。 確かめるすべはないし、彼の顔を見ても私にはわからない。...全文を読む

初恋は二度くりかえす 第二話

短編集 恋の卵

2015.02.02 (Mon)

  それから私は、ちょくちょく中庭を散策するようになった。 同じように彼も、ちょくちょく中庭に現れるようになった。 お互いに人の少ない妙な時間にふらりと現れているのは確かだった。 テレビやラジオの音声よりも、私は外の空気を吸ってるほうが気楽だった。 グルグル中庭を歩いて、疲れたころ、適当にベンチに座る。 そして、いろんなことを話した。 花の匂いや、通り過ぎる風の感じ。 目の痛みが消えてから、少しづつ...全文を読む

初恋は二度くりかえす 最終話

短編集 恋の卵

2015.02.03 (Tue)

  あの時の私は若かったと思う。 まぁ、高校生だしね。 多感な時期なうえに、気持ちも不安定だった。 好きな人の、別人への愛の告白を聞いて、失恋したとたそがれているなんて。 いい思い出だ。 二度と会えないのはわかっているし、会ってもわからないと思う。 だけど彼に胸を張れるよう、私は前を向いて歩いてきた。 角膜移植が成功しても、失敗しても関係ない。 これからだって前を向くんだ。 なんて決意を固めていたけ...全文を読む

ハッピー豆まきプロジェクト

短編集 恋の卵

2015.02.04 (Wed)

  二月三日。 外はまだ薄暗い。 開店の数時間前だと言うのに、俺はバイト先のスーパーにいた。 普段はこんなに早く来ることはないが、節分の特設フェア商品の当日入荷が多いから、店長に打診されたのだ。 頼みの綱の早番のご婦人がたが、冬の定番インフルエンザでお子さんが学級閉鎖になり、自宅を離れられなくなったそうだ。 バイトの時給をいつもの一.五倍も出すと言われたら、やっぱりうなずくのが正常な反応だろう。 そ...全文を読む

ワン・ツー・スリー

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.02.09 (Mon)

 ワン・ツー・スリーリズムよく 順序良くを心がけ慣れないつま先で踊りだすあせらない いそがないただ それだけで大丈夫不格好な笑顔を浮かべ軽快なステップにまぎれた焦りダメな私と月にため息を吐き星降る夜にむかって手を差し伸べる手を取るのはやっぱりあなたひとりだと足がもつれるのよ私なんて 僕なんてなんてなんてな口癖を涙の重石でふさいだふたりワン・ツー・スリーで手を取ってあなたと私 もう一度踊りましょう誰か...全文を読む

バレンタイン☆プロジェクト

短編集 恋の卵

2015.02.14 (Sat)

  とうとうこの日がやってきた。 運命のバレンタイン・デー。 愛しい彼女に俺の真心が通じているかどうか、目に見える形で証明される日だ。 バイト先で知り合った鬼頭さんに、俺は節分以来アタックをかけている。 鬼頭さんは可愛い。俺より一つ年下の女子大生だ。 艶々した黒髪を肩上で切りそろえ、大きな目が印象的な日本人形みたいな印象で、笑顔が無垢な感じでとても愛らしい。 そのうえ働き者で、言われる前にクルクルと...全文を読む

ちょこっとラブ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.02.15 (Sun)

 あなたにあげたいチョコレート甘いものは好きかしら?それともビターを選ぶべき?売り場の周りをグルグルとまわりまわってエンドレス選べないよ たくさんありすぎてカラフルなマカロンにザッハトルテ一口ショコラにトリュフでしょ?可愛いクマにネコもいるあなたの好きがわかるならこんなに迷ったりしないのに義理チョコなんて思われたくないのだけどいきなり手作りなんて重いかしら?クッキーにブラウニー可愛く丸いロリポップやっぱ...全文を読む

チョコレート・ボンボン

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.02.16 (Mon)

 どこを見ているの?その手を伸ばし受け取ってちょうだいバレンタインの贈り物甘いチョコは苦手だとあなたは薄く笑うけど私はバカねと受け流す知らないの?チョコレートは恋の媚薬なのミルクチョコも好きだけど甘いだけがチョコじゃないわブラックチョコの苦さをあげる名前だけはかわいいけどね私の好きなチョコレート・ボンボンダーク・ラムの香りも混じりビターにとろけるカカオの香りチリリと舌先を焼くアルコール体内を巡る熱弾け...全文を読む

即席ショコラティエ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.02.17 (Tue)

  自転車に乗って あなたに会いに行こう 私からのプチ・ショコラ 突然だから驚くかもね 制服を脱ぎすてて 風になって坂道を下る 空はまだ青く 黄金に染まる前の静寂 暮れていく太陽に染まる海 チラチラと舞う風花 浮かび上がる白い息 あなたに向かう道筋は 冬の姿を見せているけど 乱れた息づかいに反し どこまでも軽やかなペダル 海岸線を走り抜け ひたすらにあなたを目指す 自転車のかごには小さな包み 受け取...全文を読む

恋をしている

Making Twilight

2015.02.23 (Mon)

  ふわりと雪が舞う。 降り始めの儚い白さに、胸が締め付けられる気がする。 なぜだろう? いつも泣きたくなるような胸苦しさが込み上げてくるのだ。 まるで、忘れるなとささやくように。 誰を忘れてはいけないのだろう? なにを忘れてはいけないのだろう? 雪が降るたびにこみあげてくる思いに、私はいつも戸惑う。 だって、泣きたくなるような辛い思い出も記憶も私にはない。 それとも、忘れてはいけない「何か」を、私...全文を読む

黒猫の詩

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.02.26 (Thu)

 夜の淵に腰掛けて詩を歌うよ闇の深さに死の棘を月の灯りに生の息吹を見知らぬ誰かのためではなくて身近にいる誰かのためでもなくて届けるべき相手がいるとも限らないのだけど真昼の空の青さに焦がれ幻想の海の深さにたゆたいきらめく光はどこまでも透明でそれは希望の詩へと変わるでしょう花開く薄い花びらはいつしか風に散り落ちて大地に還り実を生む朽ちた詩になりそれは慈しみの詩へと変わるでしょう初めから悪意を持って言葉を...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
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※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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