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【  2015年01月  】 

「そして、君に二度目の恋をする」  前篇

短編集 恋の卵

2015.01.03 (Sat)

  今年もまた、彼女からの年賀状が届いた。 数少ない俺あての年賀状の中から一枚だけ抜き出し、クルクルと手の中で弄ぶ。 文面は「新春のお慶びを申し上げます」と非常にシンプルだけど、黒々とした墨で綴られた文字が、年齢に似合わぬ凛とした空気を連れている。 流れるような筆遣いは彼女の立ち振る舞いそのものに思えて。 崩しすぎず硬過ぎず、毛筆になんてまるで興味のない俺でも読み取れる美しい文字は、とても同じ十九歳...全文を読む

「そして、君に二度目の恋をする」  後篇

短編集 恋の卵

2015.01.04 (Sun)

  それから何回かは彼女と話したけれど、受験に追われてクラスメイト以上にはなれなかった。 そもそも二月になると登校日が極端に減るし。 卒業式の日にも、元気で、とは言えたけど、告白なんて思いつきもしなかった。 俺も気持ちが不安定な時期だったから、気の迷いだと笑われるのが怖くて、誰にも話していない。 俺に出来た精いっぱいと言ったら、なんとか手に入れた彼女の住所に、その年の夏に暑中見舞いを出したことぐらい...全文を読む

ミラクル☆バニー

短編集 ちょっぴり異世界

2015.01.06 (Tue)

  戦う女性は美しい。 愛と勇気を胸に抱き、ドリームランドの平和を守るミラクル☆バニーのミミィちゃんは、小学生時代の俺にとって女神だった。 なんの話だって? 俺の心をつかんで離さない、愛しのミミィちゃんの話だ。 男の子向きの特撮戦隊はちゃんとあったけれど、俺がはまったのは女の子向きの特撮番組だった。 小学生時代は女神だったけれど、今や嫁と呼んでいい存在である。 初恋だと言いきれるぐらい、ときめいて悪...全文を読む

「ボロネーゼ」

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.08 (Thu)

 些細な原因だったのにあなたと喧嘩をした休日の昼下がりボロネーゼが食べたくなって冷蔵庫を開けたら材料があったからあなたに問いかけもせず 二人分を作り出すのよそうよ 私だって怒っているのお好みのメニューなんて聞いてあげない「創作料理かよ」とあなたは前に笑ったけれどオリーブオイルをフライパンに入れましょうニンニクと鷹の爪をゆっくり炒めて香りを出すの急がない あせらない弱火が風味を濃くしてくれるだけど挽肉...全文を読む

でもね やっぱり彼が好き

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.12 (Mon)

 恋に恋するようなそんな時間もありましたたとえば足が速いとか元気がよくて目立つとかニコニコと笑うあの人をクラスみんなで好きだと言いあって恋に恋することがお約束友達同士の証のようなそんな幼い恋の話は楽しかったみんなが好きなあの人を私も好きだと言いながら気がつくと勝手に目が追う彼がいて足はちっとも速くないしすぐにどもって面白いことも言えないしひょろりとしてちっともかっこよくないんだけど本の話をしはじめた...全文を読む

遠いあなたにありがとう

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.14 (Wed)

 指先はいつだって勝手に言葉を紡ぎだす私の発するこの言葉は不確かな誰かが拾うかもしれないし特定の誰かに向けている訳でもないけれどこの星の反対側にいるかもしれない遠いあなたの心にも届きそうだと果てしない夢を抱いてしまうのですあなたの今が 朝なのか夜なのかどんな時間を過ごしているかさえ簡単に思い浮かばない程の距離があるからおはようとかおやすみとかそんななにげない挨拶と一緒に遠いあなたへと贈る言葉は「あり...全文を読む

月と雲

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.16 (Fri)

 丸く闇に浮き上がり冴え冴えと青白く輝く丸い月があまりに美しいからモクモクと湧き立ちながらその光を全身で受け止めて大きく手を広げ一筋の光も逃さぬようにどこまでも どこまでも月だけに身を染めて 眩しいほどの光に星すら目に入らず気がつけば美しい月を独り占め空を厚く覆い隠し夜の歌すら塗りこめて今宵の月はいずこかとため息をつく梢の嘆き雨の香りがするのねと花のつぼみがつぶやいた銀盤に似た丸い月ポツンと落とす ...全文を読む

「幸せの赤」

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.17 (Sat)

 幸せの色がわからない因数分解を解くようにひどく難しい顔をして君がポツンとつぶやいたから目を閉じればわかるさなんて 言ってみたら君はそのまま真に受けて硬くまぶたを閉じるから意地悪な僕はクスリと笑ってそっと君の唇に 僕の唇で触れてみたほらね 幸せなんて感じるものさビックリ眼で固まる君がリンゴみたいに真っ赤になってあんまりおいしそうに見えたから君の幸せ色は赤だねなんてからかいながら もう一度kissをするそ...全文を読む

ミラクル☆バニー (おまけ;麗華さんの憂鬱)

短編集 ちょっぴり異世界

2015.01.19 (Mon)

  冗談ではないわ。 その話を聞いたとき、わたくしは思わずコーヒーカップを落としてしまいました。 すぐに新しいコーヒーが淹れなおされたけれど、カップを持つ手が震えてカチカチとはしたなく食器に音を立ててしまうほど動揺していたのです。 あの忌まわしい「ミラクル☆バニー」が成長して返ってくるなんて。 いったいどこのどなたがそんな脳が沸騰したような話を持ち出したのかしら? そんなことプロデューサーが許しても、...全文を読む

退屈な毎日

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.22 (Thu)

 朝 少し寝坊をして慌ただしく食事を取りながら身支度をするのも取り急ぎで出がけにのぞいた鏡の中の自分に「よし!」とにこやかに作り笑いをしてみて「行ってきます」と高らかに宣言し白い息を吐き出しながら朝日を見て冷え込んだ道を慣れた歩調で抜けていつもと同じ日常を淡々とこなしていき休憩時間に熱い飲み物を両手で包みたまにはいいことあればいいのになんて唇をちょっととがらせながら今夜の夕食のメニューをあれこれ思考...全文を読む

ヴァニラ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2015.01.25 (Sun)

 真冬でもヴァニラ・アイス銀のスプーンとガラスの器を用意しましょう舌先で冷たくとけて凍えるような真白な誘惑なめらかさを汚すことなくまぎれる小さな粒は香り高い黒甘い 甘い その崇高な白い塊を急ぎ喉の奥へと滑らせて遠くなった記憶のように味わうのです震えるような甘さを残し穢れのない想い出に似てゆるりと喉の奥へと消えていく白芳醇な香りに包まれる至福凍りつく時間の中で冷たい眼差しとともにあなたが残した心の棘が...全文を読む

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猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
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※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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