更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方は
こちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

2014 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312014 09

【  2014年08月  】 

夏のニライカナイ 1

交換詩 七つの海

2014.08.02 (Sat)

 ほんの少しでいいんだ私の生きている小さな世界からひょいと離れてしまおうちょうど仕事も人間関係もなくしたばかりだったから知らない場所に行くにはちょうど良くてどこまでも行けそうな気持ちで今なら遠くに行けそうな気持ちで飛行機に乗ったんだ一眼レフのカメラと着替えを詰めたボストンバック持ち物なんて それでも多いぐらいで他の誰かから見れば大したことなくても受け止めるだけのキャパが足りなかったから嬉しいや悲しい...全文を読む

夏のニライカナイ 2

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.03 (Sun)

 空港に降り立つと空気がまるで違ったんだ同じ国のはずなのに同じ言葉を使っているのに同じく人が暮らす場所なのにエイサーの音に浮き立ちながら押し寄せてくる空気が まるで違ったんだなんだか新しい気持ちが生まれてなんだか懐かしい気持ちが生まれて行ける所まで行くためにレンタカーを一台借りて無計画に海沿いに走っていく風に揺れるハイビスカスは赤くて風に踊るブーゲンビリアも赤くて風に揺られて笑うように花は鮮やかに咲...全文を読む

夏のニライカナイ 3

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.04 (Mon)

 どこまでもどこまでも前に進むのは気持ちがよくてアクセルを踏み続け南国に来たのに目的なんてどこにもなくて今夜の宿すら決まっていのにひたすら北を目指しているのがおかしくてこの道の先はキラキラしてるはずだと夢を抱いて風に誘われるまま前へ前へと進んでみたけど私はやっぱりどこまでも私でしかなかった夕暮れ前にはさすがに疲れてきて休む場所に決めたコンビニが頻繁に利用していたチェーン店でフライドチキンの口に慣れた...全文を読む

夏のニライカナイ 4

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.05 (Tue)

 青色が 赤みを帯びて空は透明な青を失って海も夜の藍に染まっていくゆっくりとゆっくりと太陽の姿が隠れていくからなぜか追いつけそうな気がして夢中で車を走らせたけど結局は太陽には追いつけなくて真っ暗な海にふと現実に返ってここがどこかわからなくなって初めての場所で途方に暮れているからこれは日常の私そのままだと苦笑した海岸沿いにいることは確かだけどすっかり迷っていたから宿を取っていなくて良かったなんてバカげ...全文を読む

夏のニライカナイ 5

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.06 (Wed)

 まくとぅそーけ、なんくるないさ後ろから響いた声は波の音みたいに穏やかで聞き慣れない言葉も どこか懐かしくてふりむくと 笑顔があった手にかごを持ったひとりのおばぁ花と酒がかごにはあって差し出されるまま一輪手にとって何にも言わず歩いていくおばぁの後についていくたちどまった場所には三角の岩がポコンとあって拝所と呼ぶと後から知ってそこに花や酒が備えてあって慣れた手つきでかごからあたりまえに捧げるおばぁに私...全文を読む

夏のニライカナイ 6

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.07 (Thu)

 生まれた日から 死に向かって進む片道切符命も魂も捨てるには まだ早いんだよと笑うしかなくて確かに日常から逃げてきたけど急がなくても その日は必ず来るし私には帰る家も場所もあるからほんの少しだけ深呼吸をしてまた前に進むんだとおばぁに告げておばぁがゆくさ~と笑うから嘘じゃないよと笑って返しまくとぅそーけ、なんくるないさ何度も何度も 同じ言葉をもらったから知らない言葉だったのに不思議とその意味が押し寄せ...全文を読む

夏のニライカナイ 7

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.08 (Fri)

 ほんの数日だったけどその民宿で私は過ごすことになった花の香りが甘かった潮の香りが優しかった空の星がそのまま宇宙だった笑うことに疲れて泣くことに飽きて怒ることに慣れないままうつむいていた私はどこかに消えてビリビリと痛いぐらいに生きている私を感じているどうして夜の海に来たのかと問いかけてみたけれどウタキに呼ばれたからだとユタでもないのにおばぁが笑う頭では理解できないけれど私も引き寄せられるようにこんな...全文を読む

迷惑コメント

未分類

2014.08.08 (Fri)

 迷惑コメント、来ました!公開ブログをやっている以上お約束の迷惑行為ですが、目にすると気分はよくありません。ここは創作作品のブログです。全く関係のないコメントを入れるのはやめてください。それに、人生にしても、お金にしても、悩んだときに相談する相手はいます。幸いなことに、そう言った心の基盤の部分での相談相手には恵まれています。(自分でもびっくりですがw)他人の場所にズカズカと土足で入り込んでくる見知らぬ...全文を読む

夏のニライカナイ 最終話

交換詩・贈答物語 七色の海

2014.08.09 (Sat)

 優しい花びらのアカバナを ハイビスカスなんて もう呼べなくてプチプチした海ブドウやわらかくプルンとしたテビチアチコーコーなてんぷら疲れたときにはゆし豆腐ちょっと叫んだイラブー汁もじっくり舌に焼き付けて絞め殺しと呼ばれるガジュマルに住む赤い髪のキジムナーに夢で逢い目に見えるものがすべてじゃなくて感情を切り取ることはできないけれど時間を丸ごと残すことはできないけれどカメラに映るものを すべて焼きつけて...全文を読む

「友情の一歩先」

Making Twilight

2014.08.10 (Sun)

  僕たちはずっと「We」だった。 陸上で出会った君は、いつも男子部員と一緒に走っていた。 そして、いつかインターハイに出るんだと、大きくて確かな夢を抱いていた。 中学生になると体格に男女差が現れる。 高校生になったら、基礎能力からして明らかに違う。 それでも。 君は女子だけでなく、男子部員の誰よりも速かった。 男子よりもずっと小さな体なのに、風のように走る君はみんなの憧れだった。 屈託なく笑う顔立ち...全文を読む

「たかい たかい」前編

短編集 ちょっぴり異世界

2014.08.11 (Mon)

 ある晴れた日。グラン家の応接室にて、二人はお茶を楽しんでいた。一人はデュラン。東の剣豪を支える要の一人である。もう一人は、ギルバート・ザトック伯爵。 高貴な身分を持ちながらも若い頃には素性を隠し、戦場を駆け抜けた叩き上げの騎士である。 二〇代も後半になって、伯爵家を継いだ現在。そんな破天荒な行動は影を潜め、すっかり落ち着いて王国騎士団をまとめる立場に着任したばかりである。「申し訳ありませんね。うち...全文を読む

「たかい たかい」 後編

短編集 ちょっぴり異世界

2014.08.12 (Tue)

 「そういえば、ランディ殿はおいくつですか?」「ディーン殿と同じで、もう少しで三歳になる」「おやおや、それでは成人したあかつきには、恋敵になるかもしれません」「ずいぶん先の話ですが」 そうそうずいぶん先の話だと、ニコニコと笑いながら二人はうなずきあった。 どこか嘘くさい笑顔になったことは、この際は触れないことにする。 喰えない奴だなぁとお互いに思いながら、知らん顔を作っていた。 そのとき。 一瞬だけ...全文を読む

夜明けの歌

Making Twilight

2014.08.13 (Wed)

 壊れてしまった夜に届ける言葉を忘れた唇今はまだ嵐吹き荒れる大気が夜を蹴散らし叩きつける雨が枝をへし折り渦巻く風が悲鳴を上げながら薄い花びらを千路に掻き乱す今は巨大な渦に翻弄され耳をふさぎ 目を閉じたとしても恐れなくていい泣く必要もない声を潜めて震えなくていい悲鳴に似た慟哭も苦痛も 怒りも 悲しみも怨嗟に満ちた呪いの言葉すら深い傷からあふれる血のごとく空に向かって吐き出してしまえ すべて すべて す...全文を読む

「なんて物騒な願い事」 前編

Making Twilight

2014.08.15 (Fri)

 ―――その願い、かなえてやるよ。 ぺろりと鼻先をなめてやると、驚愕したように涙に濡れた瞳が瞬いた。 ワンワンと泣きながら公園に走ってきて、今の今までずっと泣き通しだったのに、涙がピタリと止まっている。 ついさっきまでグズグズビービー泣いていたのだが。「おかーさんなんて大嫌い。お姉ちゃんなんていや。いらないもん、赤ちゃんなんて消えちゃえ」 なんて繰り返していたことも忘れたように、口をポカンと開けている...全文を読む

「なんて物騒な願い事」 後編

Making Twilight

2014.08.16 (Sat)

  夜が終わる前に、最初の公園へと向かう。 見る見るうちに近づいて大きくなる滑り台に、帰りたくない、と彼女はポツンと呟いた。 おいらの背中に強くしがみついたけれど。 はっと小さく息をのむ。 見えたのだろう。 彼女の母親が泣きそうな顔で自転車を走らせているのを。 呼んでいる名前が自分のものだとわかって「おかぁさん」と彼女はつぶやいた。 それでも、背中に背負っている赤ん坊に気がつくと、ぎゅっと痛いほどの...全文を読む

僕にください

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2014.08.25 (Mon)

 ほんの少しだけ夜に安らぐ前の 貴方を僕にください-おやすみ今日も一日お疲れさまってほんの一言 告げるだけの時間でいいからその瞳を僕に向けて軽くでいいから微笑んでほしいそんなわがままにもしかたないなとつぶやいてくしゃりと髪をなでた貴方の手は泣きたいぐらい 優しすぎるよ僕が返せるのは貴方よりも小さなおやすみだけど触れる指先にほのかな熱を抱き 想いごと側に寄り添うでしょう...全文を読む

嘘でも言えない

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2014.08.26 (Tue)

 振り向いたりしないで勝手に目が追いかけてしまうから不意打ちだと友達の顔ができなくなる近づくのは怖くないけど縮まった距離感の先にいる知らない自分が怖いんだ一人で抱える好きと二人で抱える好きの差は大きくて不確かに揺れるばかりの感情だから貴方の背中を見つめるだけでいい好きだ、なんて 嘘でも言えない...全文を読む

『嘘でも言えない』

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2014.08.27 (Wed)

 視線を感じるなんてそんなことがあるって 今まで知らなかったずっとじゃないときどき ふっと感じるんだ気のせいなんかじゃないもしも気のせいだとしたら君が見ていればいいと思う僕のどうしようもない願望だろう確かめるのは簡単ほんの一瞬でいいんだだけど壊れるのが怖くて振り向くことができない君がいなければいい僕の勘違いにできるからもしも 目があったなら何から話せばいいかわからないしきっと照れ隠しに冗談に変えてし...全文を読む

「夜の橋 3」 もしくは 『顎までしか届かない』

Making Twilight

2014.08.29 (Fri)

  今宵も月がのぼる。 妖しく染まる赤い月が。 貴方は今日も夜の橋に向かう。 右手に一振りの剣を携え、ただそれだけを相棒にして。 貴方が倒れれば、次の主に剣が託される。 異界からやってくる魔物を倒すのが貴方の役目だから。 おまえに会うのもこれが最後かもしれねぇな、なんて。 軽く笑ってから歩き出す背中は、いつも迷いすらなく振り返りもしない。 それが悔しくて、悲しくて。 魔物ではなくあたしを見てほしくて...全文を読む

ころりコロコロ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 4

2014.08.30 (Sat)

 片づけの最中に出てきた写真に目を止めて久しぶりに貴方を思い出す声を聞こうかメールにしようかどっちつかずの気持ちを抱え行ったり来たりする指先にため息一つ落としてみてはコロリころころころりコロコロ用事はないから やっぱり変ねと片づけかけて別に用事はないけど元気にしてる?それだけだって用事になるとわかっているからやっぱり迷いコロリころころころりコロコロ会いたいわけじゃないけれど様子ぐらいは知りたいけれど...全文を読む

前月     2014年08月       翌月

Menu

プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

最新記事

つぶやきブログ

詩・小説部門で参加中

お気に入りの作品がありましたらポチッとお願いします♪

FC2Blog Ranking

FC2掲示板

にほんブログ村に参加しています

気に入った作品があればポチッと押してくださいね♪

カテゴリ

検索フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

アルファポリスに登録しました