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【  2014年03月  】 

第6話 着ぐるみ☆着ぐるみ 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.01 (Sat)

  何度も言うが、ペロリストはウサギ喫茶だ。 少々変わった名前だし変わったオーナーがいても、危ない店ではない。と思う。 このところ、危ない場所ではないと言いきる自信が揺らいでいるが、やってることは喫茶店で間違いない。 営業時間は十二時~二十時まで。 十九時三〇分にはオーダーストップだ。 なんだか半端な時間だって? 実は俺もそう思った。 さらに繁盛するのがランチではなく、ディナータイム。 絵本から抜け...全文を読む

きっかけ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.01 (Sat)

 特別な理由なんて考えても見つからないんだけど君が笑うから僕も笑ったきっかけが単純すぎてもっと笑いたくなるぐらい幸せだって思うんだよ...全文を読む

第7話 着ぐるみ☆着ぐるみ 2

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.02 (Sun)

  フッと気がついた。 背中に視線が突き刺さっている。 痛いぐらいに感じて、ゆっくりと振り返った俺は、思わず後ずさる。 オーナー二人が店内のウサギスペースから、じーっと俺の様子を観察していたのだ。 その無言の圧力に、動揺してしまった。 別にさぼっているわけではない。 掃除は完了しているし、お客もいないから、ウサギに癒されていただけだ。 だから、やましいことなど何一つないはず。 窓に張り付いて俺を観察...全文を読む

オニオンスープ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.02 (Sun)

 今夜はオニオンスープにしようなんだか そんな気分なの丸い玉ねぎ あるだけ使おううすい茶色の皮をむいて繊維にそって薄くスライスゆっくりゆっくり丁寧ににじむ涙は気にしないこぼれ落ちても玉ねぎのせいなの初心者みたいに時間をかけてたっぷり玉ねぎ刻んだらお鍋にひとかけ バターを溶かし飴色になるまで炒めるの上がる蒸気に涙が一つポツンとこぼれ落ちたとしてもやっぱりそれは玉ねぎのせいコンソメスープにお酒も加えこび...全文を読む

第8話 一生の不覚? 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.03 (Mon)

  なるほど、これは確かに繁盛だ。 顔が引きつりそうになったのはここだけの話。 土曜日の午後、俺は焦りをひた隠し、営業スマイルで客を店内に導き入れた。 午後五時を過ぎると、申し合わせたようにお客様御一行が現れた。 御一行様に見えても、それぞれ独立した客だけど。 都心からの電車の到着時間が、ハッキリとわかる出現である。 田舎道なので慣れていない人はよく迷うのだが、何度か来店している客は「お仲間?」とい...全文を読む

生きていくの

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.03 (Mon)

 永遠なんて どこにもないと知っているから大丈夫今はまだ哀しい歌を聞きたくて目を閉じる時間が多いけれど少し休めば歩き出せるそうあなたが側にいなくても私は自分自身を生きていくの...全文を読む

第9話 一生の不覚 2

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.04 (Tue)

  あ、今度はまともな意味でやばい。 キャベツが足りなくなりそうだ。 今の客はさばけるが、次のお客の群れが来たら、確実になくなる。 そんな俺の思考を読んだように、空になった食器を下げた猫耳メイドさんが「注文しましょうか?」と問いかけてきた。 気が利くじゃないか。「よろしく」と頼んで、俺は気持ち良く今の作業に没頭する。 猫耳メイドさんは素早く電話をかけたので、ナンバーも暗記しているらしい。「もしもし、...全文を読む

風の電話

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.04 (Tue)

 もしもし 聞こえますか?空が今日も青くてどこまでも透き通っているからあなたまで声が届きそう心配しないでちゃんとあなたの言っていた普通の生活をしてるから本当よ食べて 寝て 笑って 泣いてこれでも忙しいのよねぇ 逢いたいって言ったらとうぶん逢いたくないってずっと先でいいって笑うのでしょう?私の人生を全うしてあなたに逢いに行ってもあなたの知ってる私じゃないわそれでもいいってきっとあなたは 笑うでしょうけ...全文を読む

第10話 人生の不思議? 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.05 (Wed)

  午後3時。 あいかわらず、ペロリストには客がいない。 いいのか? 喫茶店なのにこの状態で。 さすがに心配になって問いかけてみたが、オーナー二人は顔を見合わせて首を傾げただけだ。「仕方ないよね、冬のこの時間って農作業中だし」「真夏だったら避暑代わりに、いっぱいお客さんが来るのにね~一仕事終えたら、来たい人は来るよ」「そうそう、平気平気~♪」 二人そろって冗談みたいなクルンとした動きで、俺を見ると楽...全文を読む

矢印

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.05 (Wed)

 行き先不明の毎日だからせめて 向かう方向を決めたくて矢印を一つ書いてみたくっきりと示されたラインの先はとがっている行き先不明は変わらなくても目指す場所は定まる気がして答えなんてないし正しい道でなくてもいいただ どうか この矢印の先にあるのが微笑みに満ちた 毎日でありますように...全文を読む

第11話 やっぱりその程度の理由なのか? 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.06 (Thu)

  フワン、と独特の香りが鼻腔をくすぐる。 淹れたてのコーヒーだとわかると、華やいだ気持ちになるのは何故だろう?「どうぞ」 カチャン、とコーヒーカップが置かれた音に顔をあげたら、先ほどとは椿さんの座る位置が変わっていた。 俺の正面に故さんがいるのだが、その故さんの横に椿さんは座っていた。 はふ、と安堵したような息を吐きだしている。 さっきまでのカクカクした動きが嘘のように、非常にリラックスしていた。...全文を読む

クレッシェンド

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.06 (Thu)

 心にわいた不安はいつでもクレッシェンド言葉を奏でて想いを奏でて重なる時ばかりじゃないからだんだん強くなる 不協和音気持ちには形がないから言葉にしなくても伝わるなんて甘えたりしないで心つくして言葉つくして共鳴する時を探していくのよ不器用な心でふくれる不安を抑えつけ結局はふさわしい言葉なんてどこにもないと知っているのだけど歌いたい奏でたいたとえ 不協和音で終わるとしても心のままに紡ぐメロディー想いはい...全文を読む

第12話 やっぱりその程度の理由なのか? 2

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.07 (Fri)

  あの日の俺は……ん? なにをしたっけ? 色々あった気がするが、面接に着ぐるみパジャマのお猿が現れたので、あまりに印象が強すぎて記憶を消去していた。  とにかく、わかりにくい場所ですぐにたどり着けなかったような……? すっかり記憶に遠かったので、詳細を回想しかけた時。「なんといっても! マスターは名前もウサギだったからね♪ 会う前から期待していたんだ♪」「卯月だもんね♪ ウサギ喫茶にピッタリ!」「名前を...全文を読む

キラキラと輝く

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.07 (Fri)

 君が恋してくれないから僕は自分自身に恋をしてみる君が気持ちを向ける人に対して当たり前の顔でするように僕自身を大切にしてみるんだ涙にはハンカチを溜息には微笑みを乾きには飲み物を眠りには暖かな毛布をそれだけできっと行き場のない片想いの種も心の中でキラキラと輝く綺麗な花を咲かせるだろう...全文を読む

片想いを消す方法

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.08 (Sat)

 用意するのは 真っ白な紙とサインペンひとつ ふたつだと 無理そうだからひゃっこぐらい 並べてみようかな?そのぐらい 嫌なところをクッキリと書きだせたならあなたのこと 嫌いになれると思うのなかったことにはできないけど私の片想いも あきらめがつくでしょうそれほど簡単じゃないだろってホントはわかっているから 笑わないでね...全文を読む

第13話 不埒な話 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.08 (Sat)

 本日は臨時休業。 それは小学校の臨時集会が昼に行われるから。 などという、俺には計り知れない理由だった。 なんでも地元の小学校の保護者行事があると、店内に入りきらないほどの主婦層が来てしまうので、最初から閉店と決めているそうだ。 商売敵が存在せず独占企業になってしまったおかげで、殺到したお客の陣取り合戦が凄まじいと、オーナーたちはガタガタと震えていた。 勝者・敗者が目に見えるので、常識からは考えら...全文を読む

第14話 不埒な話? 2

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.09 (Sun)

 「変態さんは撲滅するべきだと思うわ」 故さんの言葉に、椿さんがグッとこぶしに力を入れた。「一部の変態だけじゃ生ぬるいよ。不埒なオスは抹殺していい。綺麗なお姉さんってだけで鼻の下を伸ばしたり、AVやエロ本でウハウハ喜ぶ奴はこの世界に必要ないの!」 ゴフッと俺は飲みかけのコーヒーを吹き出してしまった。 不埒なオス……いや、その程度で不埒と断言するのは問題があるぞ。 AVやエロ本もダメなら、男の存在そのも...全文を読む

夢で逢いましょう

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.09 (Sun)

 何もない日だったから少しだけ素直になってあなたに逢いたいと ささやいてみるのです穏やかな気持ちでいると寂しさまでまどろむようにゆるやかな眠りに落ちていけるから願い事は一つだけ今宵はあなたと優しい夢で逢いましょう...全文を読む

第15話 いずこへ? 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.10 (Mon)

 「故ちゃんは旦那さんがおるからのぅ~大丈夫かもしれんが、椿ちゃんは気をつけた方がいいしのぅ」 かわいがっちゃるからワシの家に泊るか? などと源さんがカカカッと笑ったら、椿さんのカップを持つ手がガクガク震え始めた。「や、やっぱり、源さんもデリート申請を出すの! お野菜は配達抜きで、宅急便の着払いでいいからね」 ひどいことを言いよる~などと源さんはすねたが、当然だと思う。 いい人ではあるが、日頃が日頃...全文を読む

それでも

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.10 (Mon)

 冷たい夜に丸くなっても弱い自分がくっきりとして静かな部屋に鼓動が響くからまどろむことすら忘れてしまう心はいつも迷子になってなにげなく笑いたいのに不思議と涙がこぼれるばかりそれでも睡眠不足の疲れた体を大きく手を広げるように包みこんでくれたのはどこまでも続く青い空でした...全文を読む

第16話 いずこへ? 2

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.11 (Tue)

 「マスターのすね毛を提供してほしいの」「いいね~脱毛剤の効果を試したいよね♪ たくさんありすぎて、どれがいいかわからないんだもの」 おい、と突っ込む暇もなく二人して熱い口調になり、すね毛について熱っぽく語りだした。 冬の内に試しておかないと、本格的な夏に困るもんね~などと、やたらと台詞に力がこもっているけど、俺の耳は聞かない努力を始めていた。 すね毛って。なぜ、ここで出てくる? 源さんもあきれたの...全文を読む

ひとり

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.11 (Tue)

 生まれ落ちた瞬間も眼差しで見据える時もまぶしさに目を細める朝も静けさに涙する夜も私の心は 私だけの想いで満ちたとえあなたと背中合わせでいたとしても理解し合うためには 言葉を必要として心は触れずただ ひとりでいるそれでも背中合わせで あなたから伝わる温もりを感じながらの ひとりであればお互いに言葉足らずの ひとり と ひとり自分の足でしっかりと大地を踏みお互いの立ち位置を知っている足し算にならない ...全文を読む

第17話 ようこそ、喫茶ペロリストへ! 1

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.12 (Wed)

  椿さん消失事件から数日過ぎた。 もちろん、それを事件と呼んでいるのは俺だけだが。 どうやって名誉挽回しようか一晩悩んだものの、次の日から何も変わらない様子で椿さんはペロリストにフラリと現れた。 あいかわらずカウンター越しに生ぬるい萌え話題をふってくるので、今更弁解するのも謝るのも変な気がして、俺もそれまでと変わらない対応をしている。 話をぶり返して地雷を踏みたくない。 しかし、何も言わないのも妙...全文を読む

最終話 ようこそ、喫茶ペロリストへ!

ようこそ、喫茶ペロリストへ!

2014.03.13 (Thu)

  滝のような勢いで一気に語られ、俺は返す言葉を失っていた。 褒めすぎだ。 だけど、それってものすごく信頼されてる気がするぞ。 というか、俺のことをそれほど信じるなんて、買い被りもいいとこだ。 俺は二人が言うほどいい人ではないはずなのに。 述べられた理由が意識せずに取った行動ばかりなので、やっぱり俺自身も素のままですごせる場所だと示されているようだった。 こうして面と向かって言葉にされると背中がこそ...全文を読む

ひとりよがり

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.13 (Thu)

 あなたに愛されたいそんなふうに言ってしまったらあなたは逃げるでしょうか?素直になって逢いたくてたまりませんと伝えればあなたは黙るでしょうか?この胸に満ちた想いと同じだけの想いを欲しがればあなたは困るだけでしょう私の気持ちばかりがふくらんであなたからの気持ちが見えなくなったから傷つける言葉ばかり選んでしまいすれ違う心の迷子に疲れサヨナラを選びましたほんの少しでも気持ちがあるならあなたからもサヨナラを...全文を読む

たとえば君が……

短編集 恋の卵

2014.03.14 (Fri)

 「またね」 そんな約束をして、彼との恋は始まった。 卒業式の日に告白されたのだ。 すごくいい人そうだし、私に気持ちを向ける必死な感じを応援したくて、うん、とうなずいた。 彼とは同級生だったけれど、同じクラスになったことはない。 もちろん話したこともなかった。 だから、ほんの数回会っただけ。 そんな実感を持ちにくい「好きなんだ」の後に、そのまま「またね」が来たので私は茫然とした。「ごめん、どうしても...全文を読む

大切な気持ち

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.15 (Sat)

 探しに行こう言葉にできない 大切な気持ちを確かに この胸にあったのにどこかに忘れてしまって心が迷子になってしまったからどこまでも探しに行こう僕の大切な気持ちは特別な出来事からは生まれないんだ泣いたり 笑ったり誰かとつながったりありがとうを伝えたり嬉しい言葉をもらったりそんな小さなことの連続であまりにもなにげないんだけど特別なのだと僕は知っているから見失った気持ちごと探しに行こう大切な気持ちと一緒に...全文を読む

わたしの嫌いなわたし

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.16 (Sun)

 わたしの嫌いな 壊れたわたしをそのままでいいだろうそこまで気にする必要はないよとあなたが言ったからほんの少しだけ マシな人間になれた気がしたわたしの嫌いな 弱いわたしを別に強くならなくてもいいだろう弱いところも気にいってるってあなたが言ったからほんの少しだけ 自分のままでいいと思えたわたしの嫌いな 価値のないわたしを別に意味や価値を探さなくてもそのままでいいだろう何も言わなくても特別だと手を差し伸...全文を読む

お疲れさま

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.03.18 (Tue)

 今日も一日 お疲れさま朝 決まった時間に起きて身支度を整えるだけで気合を入れちゃうような毎日だし泣いちゃって へこんじゃってすれちがっちゃって 間違えちゃってどうしようもなく 辛いことがあってもなんでもないような顔をしていつもの事だからと やりすごさないといけないし嬉しくて 楽しくて笑っちゃって 喜んじゃって信じられないぐらい いいことばっかりでも心の針が動いてしまうとやっぱり気持ちのエネルギーを...全文を読む

初雪マジック?

あったかいハート

2014.03.20 (Thu)

  寒い。天気予報が当たったようだ。 窓の外を見ると白い雪が風に舞っていた。 初雪だ。 薄く刺す陽光にキラキラと小さく輝き、綺麗だなと純粋に思った。 喫茶ペロリスト。 とても珍しい、ウサギ喫茶だ。 そして俺は喫茶店のマスターとして雇われ、調理・接客と共に建物の管理もしている。 一番重要なのは、ウサギの健康管理だけどな。 ランチ客も帰ってしまい、俺はつかの間の静寂を楽しんでいた。 冬の間はここからディ...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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