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【  2014年01月  】 

証明

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.08 (Wed)

 笑っています泣いています溜息を飲み込みます自分でも不思議なほどあなたの言葉一つでクルクルと動いてしまう心模様なのです落ち着かない苦しさに唇を引き結び堅く閉じても涙がこぼれ落ちてしまいどうせなら喜びと楽しみだけが欲しいとらちもないことを考えてしまう他の誰かの口から出たなら同じ言葉でも私の気持ちはこれほど動かないと知っているからああ もうこれは重症だと思い知るばかりなのですそれは結局のところあなたが特...全文を読む

あなたの好きなプリン

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.11 (Sat)

 たったひとりの休日特にほしい物はないけれどショッピングに出かけて陳列された商品を楽しむ人たちと同じように軽やかな歩調で可愛らしい雑貨や新作の服を見ながら自分の好きな物を探していたはずなのにふと 気がつくと今 ここにいないあなたはこのお菓子が好きだったとかあの雑貨なら喜びそうだとかあの色は似合いそうだとか真新しいベーカリーレストランを見つけたら一緒に行けたら楽しいだろうとかいつのまにかあなたとふたり...全文を読む

歩いてみようね

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.15 (Wed)

 積み重ねは必要で経験は糧になるけれど慣れほど怠慢で恐ろしいモノはない自分勝手な思い込みといつものことだと侮る油断で取り返しのつかないことがおこるこれは いつもの仕事だけど はじめて関わるように丁寧な眼差しで向き合っている歩み時間をかけて用意したカバンの中身はできるだけ使いたくない君への愛情だけど小さな君が 毎日の歩みの中で大きな私に 教えてくれるのは当たり前なんてどこにもないけど未来のある幸せ思考...全文を読む

キスまでの距離 1 【テーマ:幼馴染】

短編集 恋の卵

2014.01.16 (Thu)

  気がつくと、翔がずっと側にいた。 親同士が仲がよく、新興住宅地に入居したお隣同士。 生年月日だって三か月しか違わない。 当然のように私たちは、生まれる前から一緒に過ごした。 歩きだす瞬間も、幼稚園に入る時も、小学校への入学だって、私にはじめて訪れる人生の節目にはいつも翔がいた。 笑ったり泣いたり、忙しいほどクルクル変わる季節の中で、翔だけは変わらなかった。 もちろん背が伸びたり、声が変わったり、...全文を読む

キスまでの距離 2

短編集 恋の卵

2014.01.17 (Fri)

 「開けていい?」 確かめると、うん、と翔はうなずいた。 いつもより口数が少ない。 と言うより、進学した大学が違ったので、こうやって直接話すのも久しぶりだ。 久しぶりだからあれこれ聞こうと話しかけたけど、翔は不自然に視線をそらすばかりだ。「どうでもいいから、サッサと確かめろよ」 どうでもいいって……あいかわらず口が悪いんだから。 変なの、と思いながらも私は包みを開けた。 少し、驚いてしまう。「これ……」...全文を読む

キスまでの距離 3

短編集 恋の卵

2014.01.18 (Sat)

  シルバーリングを19歳の誕生日にもらうと、その人と幸せになれる。 彼氏にもらうのが前提の、恋のジンクス。 根拠なんてないし、本当に信じてる訳でもなくて、恋に恋する瞬間を切り取るような、そんなおまじないだったのに。 それだけに喜んでいいのか、途方に暮れていいのか、わからなくなる。 だってシルバーリングは、彼氏にもらうものだから。 頭の中が混乱してしまった。 つい、もらえない、と返しかけた私の手を、...全文を読む

キスまでの距離 4

短編集 恋の卵

2014.01.19 (Sun)

 「なんで怒るんだよ?」 怒ってるのは翔だと思う。 私は戸惑っているだけだ。 ずっと変わらない、不変の関係でありたいのに。 今までと変わる位置に立つことを思い描いて、クラクラとめまいがした。「なんで今更……」「なんでって、好きだから」「それはさっきも聞いたけど」 よくわからない、と小さな声でもらす。 ハッキリ言われて心には響いたけど、私の気持ちは揺れるばかりだ。 動揺して、どう答えていいのかわからない...全文を読む

キスまでの距離 5

短編集 恋の卵

2014.01.20 (Mon)

 「お前、俺の嫁さんになるって言ってただろ?」 キスまでした仲なのに、などと不意にすねられて、私はひどく狼狽した。 記憶にまったくございません。 してない、と言いかけたけど思いなおす。 私よりも遥かに翔は記憶力があって、男女逆転だねってからかわれるぐらい、細かいエピソードを覚えている。 ものすご~く幼い時の可能性だってあるから、問いかけてみる。「いつよ、それ?」「3歳の時」 3歳……物心つくかつかない...全文を読む

キスまでの距離 6

短編集 恋の卵

2014.01.21 (Tue)

  付き合うって、やっぱりいいことばかりじゃない。 幼馴染ならよかったねって言えることも、付き合って近づくと一喜一憂する原因になってしまう。 それが怖かった。  だけど。 私のはじめては、いつも翔と一緒だった。 この先もそうならいい。 それはきっと、好きだってことだろう。 「ゴメン、笑って。これからもよろしく」「これからって、オッケーってこと?」「うん、そう」 よし、とガッツポーズをとるので、かわい...全文を読む

キスまでの距離 最終話

短編集 恋の卵

2014.01.22 (Wed)

 「なによ、翔は他にも彼女がいたじゃない」「だから、なに? いつのことだよ?」 ああ、と翔はにやりとする。「妬いてんの?」  違う、と言いかけたところで、翔が自然に身をかがめた。 塞がれた唇が、別の生き物みたいに熱を持った。 私は思わず目を閉じる。 あ、なんとなく思いだした。 庭で遊んでいる時、デージーで指輪を作って、結婚式のまねごとをした。 その時、確かに誓いのキスをした。 思い出したことで、胸が...全文を読む

サザンカの朝

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.23 (Thu)

 夜明けだ東の空が明るんで銀の月も薄らいで朝の息吹が肌を刺すほのかに色づく空を背に紅く燃えるサザンカの花朝食前に庭に降りほんの一枝 手折って飾るたったそれだけで華やぐ気持ちいつものようにシナモン入りのカフェオレを片手にメールをチェックしたりニュースを見たりもするけれどあなたからの便りがあるとほっこりと胸がぬくもる一日の始まりにありがとうって答えたくなる朝一番の幸せ宅急便お返しと呼べるほど大した言葉は...全文を読む

第一話 邂逅 1

風のように鳥のように

2014.01.24 (Fri)

  夜の帳が降りてゆく。 しだいに濃くなっていく闇に、白い街並みがたいまつによって浮き上がり始める。 夜のない輝く街の噂に相応しく都市そのものが光を放ち、闇を押し返すほどまぶしかった。 松明が照らす街路の人通りは絶えることがなく、夜明けまでにぎわいも続く。 故郷だという感傷を差し置いても、美しい場所だと心から思う。 目の前にある夜の華やかさは幻想的だが、昼はさらに鮮やかな姿をさらして都市全体が輝きを...全文を読む

第2話 邂逅2

風のように鳥のように

2014.01.25 (Sat)

  数日後、海を隔てた貿易国キュロスの姫君をスズリアナ王妃として迎える代償に、第三の姫の夫として海を渡る。 第三の姫君も庶子と聞く。 下賜する事も出来ない娘を庇護し、厄介者の王子を追い払うために、爵位を用意されていた。 政略結婚という名を借りた茶番だ。 嘆く必要はない。 私は爵位を得るし、ただそれだけのことでお互いの国は平安を保てるのだから。 後継者になれない場合はこうなると、はじめから教えられてい...全文を読む

第3話 邂逅 3

風のように鳥のように

2014.01.26 (Sun)

 「そう見えるのかい?」 手の中にある果実酒をゆらしながらなんとなく投げかけてみると、少年はマントの奥でひそやかに笑った。 どうやら面白がっているらしい。 楽しそうな調子で自分の酒をちょいちょいと口元に運びながら、給仕を呼びとめて果実酒の小壺を持ってこさせた。 酒に強いのか、ゴブレットの中身が空になると、自分で継ぎ足している。 ランプを背にしているせいで表情は垣間見ることもできなかったが、動作からイ...全文を読む

第4話 邂逅4

風のように鳥のように

2014.01.27 (Mon)

  あまりに口調がさみしげだったので、思わず聞き返す。 記憶の引き出しを探してみても、少年に該当する者はいない。 支配者階級の者は記憶に新しいし、幼少時の豪商関係者でもない。 それに港には出入りしたことがないから、旅人の知り合いなどできるはずもなかった。 戸惑うばかりの私の様子に、ひっそりと少年は笑った。 しばらくゴブレットの中身を揺らして、言葉を探しているようだった。 私は少年を見つめるばかりだっ...全文を読む

第5話 邂逅5

風のように鳥のように

2014.01.28 (Tue)

  私はその様子を、愚か者のように、ただ見つめるばかりだった。 無礼な、と追い払ってもいいのに、記憶の隅に追いやった何かがむくむくと育って行く気がした。 これ以上はだめだと自分の中で膨らむ想いを、必死で押し込める。 叶わない夢など、吟遊詩人の語りや絵物語の中だけでいい。 七つ目の大陸。 まだ誰も見たことのない、東の果てにある伝説の楽園。 それは果てしない探索心を持つ冒険者の憧れの地。 それこそ夢だ。...全文を読む

第6話 邂逅 6

風のように鳥のように

2014.01.29 (Wed)

  胸がつまり硬直するしかない私の耳元で、そっと一言ささやくと少女は身を翻した。 人でごった返す居酒屋の中でも、風のように人と人の間を抜け、あっという間にその背中は見えなくなる。 まばたき二つもかからない鮮やかな退室に、一瞬、夢だったのかと思った。 それでも確かに今までナナがここにいたと、残された酒つぼやゴブレットが物語っている。 クラリ、と目が回った。 酔ったからではない。 最後の台詞が、私の心と...全文を読む

ねぇ

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.29 (Wed)

 ねぇ と心の中で呼び掛けて想いだけ遠くへと飛ばすのですあなたの好きな物はなんですか?あなたの好きな歌はどんな曲ですか?あなたの好きな言葉は わたしの知っている言葉でしょうか?教えてくださいとお願いしたら あなたは困るでしょうか?心の中でそっと問いかけながらわたしは空を見ています何の変哲もない空なのです毎日 お天気は変わるけどそれほど変化のない景色なのです昨日と同じように大きく窓を開けはなって 外の...全文を読む

第7話 岬の魔女1

風のように鳥のように

2014.01.30 (Thu)

  風が頬をなでる。 穏やかな風の恩恵を受けながらの、華やかな出航だった。 遠ざかっていく白い街並みが太陽の光を受け、宝石細工のように美しく輝いていた。 きらめく海面は深さによってエメラルドグリーンとサファイアの青に色を変え、透明度の高い色彩に染め上げられていた。 この風景を見ることもこれが最後だろうとぼんやりと思いながら、私は甲板に出て遠ざかっていく王都をジッと見つめる。 大きな港も美しい街並みも...全文を読む

第8話 岬の魔女 2

風のように鳥のように

2014.01.31 (Fri)

  パシャンッと不意に強い水音がして、海面を見下ろすとイルカが跳ねたところだった。 大きな船を恐れもせず、並んで泳ぐ群れがいた。 規則正しく動く櫂の群れを横目に、のびやかな肢体を見せている。 ときおり海上へと身を躍らせ、優美な曲線を描いてしぶきを散らした。 キュイキュイと響くイルカの歌に、思わず微笑んでいた。 懐かしい。これほど近くで聞くのは本当に久しぶりだ。 陸へと目をやると、ちょうど小さな入り江...全文を読む

負けるものか

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2014.01.31 (Fri)

 ずっと 何かが足りないと思っていた他の誰かから受け取る期待や願いで満たされることを幸せだと信じていただけど なにかが欠けるばかりで確かな形も想いも崩れてなんとなく笑うばかりで何かが足りないと思っていたのにそれでも「大丈夫」と唱えていたいつだって足りないのは自分自身なのにあまりに簡単で単純すぎるから気付くことができなかったけれど今になって 小さくつぶやいている負けるものか何と戦うのかはわからないけど...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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