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【  2013年12月  】 

生きているの

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2013.12.03 (Tue)

 生きているの私は 私を貴方は 貴方を分かれ道に背を向けた訳でも顔をそむけたわけでもなくただ お互いの道を選びたゆまず歩もうと決めたふりむいたりしない泣きごとも言わないただ ひたすらに眼差しを前に定め確実に歩を進めてゆく何もかも忘れずに記憶として抱きしめ流れてゆく時間に穏やかに身を任せれば想いは強く 安らぎに似て遠回りしても 回り道ではなくそれは確かに 必要なことだったと強く自覚するだろう貴方は 貴...全文を読む

永遠に覚めない夢を見る・前篇

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.12 (Thu)

  彼女は、博物館の隅で眠っていた。 静かに、眠り続けていた。 永遠の眠り。 誰ひとりとして関わることができず、ひっそりと息をひそめて、見守ることしか許されない。  淡い光に照らされている彼女をはじめて見たのは、僕が七歳の頃だ。 中世と呼ばれる時代の、キラキラした物があふれた特別展を見たいのだと、はずんだ様子の母に博物館へ連れて行かれた。 走ってはいけないとか声を出してはいけないとか、禁止される行動...全文を読む

永遠に覚めない夢を見る・後編 

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.12 (Thu)

  僕はすっかり大人になってしまったけれど、彼女は変わらない。 死蝋というのだと、後から知った。 人の死体が腐敗も白骨化もせず、蝋化するなんてとても珍しいことだ。 あれから何度も何度もここに訪れて、彼女を見続けている。 まるで恋人との逢瀬みたいだと、揶揄されたこともある。 最初は否定していたけれど、最近では返す言葉を失う。 そうかもしれないと、そう思い始めているから。 彼女が死んでいることは理解して...全文を読む

言祝ぎを 1

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.13 (Fri)

  私の生まれ育った家は、僻地と呼ぶに相応しい田舎にある、古い家です。 辿ればとても古いとわかる家柄らしいのですが、気にしているのは祖父の代までで、亡くなった今では気楽なもの。 母など嫁いだ当時は色々と嫌味を言われたそうですが、私などは畳の縁を踏んでも怒られませんでしたから、時代の変化があったのでしょう。 私が生まれた時には、すでに栄華な暮らしの面影はなく、使用人の一人もいません。 寝物語のように、...全文を読む

言祝ぎを 2

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.13 (Fri)

  とにかく、私は変わった子供だったそうです。 問題のあった部分は、私自身はちっとも覚えていません。 忘れたのか、記憶からあえて消去したのか、それはわかりません。 ただ、確かなことは、他の兄弟ともちょっと違っていた。 男女の差もあると思いますが、私は不思議な子供だったらしいのです。 田舎でしたから、田や畑はたくさんありました。 休憩のお茶などを運ぶのも子供の役目で、曽祖母に頼まれてテクテクと山道を歩...全文を読む

言祝ぎを 3

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.13 (Fri)

  また、少々度の過ぎたいたずらなどをすると、納屋の奥にある穴に入れられました。 冷気に当たると腐るサツマイモなどを貯蔵するために掘られている穴です。 それはけっこうな大きさで、弟は暗闇と閉所恐怖症になりました。 成人になるまでは、トイレの扉を閉めることやエレベーターなども調子の悪い時は恐怖の対象で、気分が悪くなったそうです。 弟が怖がりだった訳ではありません。 今、覗いてみれば昼でも恐ろしげな穴で...全文を読む

言祝ぎを 最終話

短編集 ちょっぴり異世界

2013.12.13 (Fri)

  とにかく不思議な子供だったから、おまえは女だからなぁと、祖父に残念がられました。 外に出してはいけない薬の作り方や、不思議な呪文。 家系に伝わる数々を、使える人間に伝えられない。 他の兄弟は男なのに、生れが違うから教えても意味がない。 女は呪句を使ってはいけない期間もあるので、私は覚えないほうがいい。 ここで絶えるのも、時代としてはちょうどいいのかもしれないと。 だから、口伝で残っていた貴重なそ...全文を読む

花と、咲く

詩集 ヤマアラシのジレンマ 3

2013.12.17 (Tue)

 大きな大きな穴に落ちてしまうと上も下もわからなくなって真っ暗だなぁと思いながら膝を抱えてまぁるくなりましたまぶたを閉じて浅い夢を見ていたらグルグルと哀しいことが巡りだしなんだか泣きたくなったけど大切なあなたからのそっとささやくような声が聞こえていつかのあの日を思い出しました空を流れた星の雫や手のひらに収まるこの星の欠片やほんのりと甘いホットミルクやありふれているけど特別な挨拶やいくつもの記憶の欠片...全文を読む

風花 1

短編集 恋の卵

2013.12.23 (Mon)

  毎朝、私は家の近くの神社にお参りをしています。 下駄がカラコロと堅い音を立てるので、できるだけひそやかに足を運びました。 境内に続く長い石段を登りきると、スウッと目の前を風花が流れていきます。 それは今年初めての冬の到来を知らせる空からの便りだと、思わず目を細めてしまいました。 どうりで寒いはずです。 手の甲に落ちた氷の結晶は、ふっと溶けて肌に浮かぶ小さな水滴に変わりました。 いくつもいくつも手...全文を読む

風花 2

短編集 恋の卵

2013.12.24 (Tue)

  それからは自分でも不思議なほど、お参りに行くのが待ちどおしくなりました。 変わらずすれ違うあの人と会釈を交わすだけで心が華やいで、冬だというのにほんのりと暖かな気持ちになってしまうのです。 長い階段の途中であの人の姿を見つけると妙に気恥かしくてついうつむいてしまいますが、すれ違う時に顔をあげると必ず微笑みに出逢うのです。 それが面映ゆくもあり、嬉しくもあり、家に帰ってもその面影が離れてくれないの...全文を読む

風花 3

短編集 恋の卵

2013.12.25 (Wed)

  私はあまりのことに、言葉を失いました。 遠くで戦が起こっているのは知っています。 この辺りは戦から離れた場所ですから、その影響は本当になかったので、悪い冗談のようにしか思えませんでした。 それでもあの人の眼差しの強さは、真実だと告げていました。「これは、身分など関係ない世を作るための戦です」 清廉とした面差しに相応しく、迷いのない言葉でした。 それでも私には思いもよらない言葉でしたので、その意味...全文を読む

風花 4

短編集 恋の卵

2013.12.26 (Thu)

  戦が終わったのは、この春だったようです、 遠い北の地で、最後の戦いが行われたと噂で聞きました。 もしかしてと思う私をあざ笑うように、夏が過ぎ、秋がすぎ、とうとう冬が訪れました。 私には、あの人の無事を知る手だてすらありません。 それどころか、あの人の名前も知らないのです。 知っているのは、別れの日に交わした、ほんのわずかな指先の温もりだけ。 もとより、確かな約束などしていないのです。 お武家さま...全文を読む

風花 最終話

短編集 恋の卵

2013.12.27 (Fri)

  震える私の目の前でゆっくりと振り向いたその人は、目が合うとやわらかく微笑みました。 スイスイと滑るように近づいてきて、あの日と同じように私の側に立つのです。 白い布で釣った左手を面映ゆそうに軽く押さえ、私を見下ろしました。 別れた日のあの人とは、まるで違う温かなまなざしでした。「少々、しくじりました。帰還をなかなか許されず、今日まで。お待たせしたでしょうか?」 いいえ、と私は首を横に振ることしか...全文を読む

温恋

ショートショート 恋重ね

2013.12.28 (Sat)

 授業が終わってあなたは先に教室を出て行ったあいかわらずせっかちで動きが早いと思いながら私はのんびり荷物をまとめるのマイペースって笑われるけど忘れ物をするよりマシだからあんなに急いで教室を出たくせに下駄箱の先にあなたの姿が見えたから私はちょっと驚いて早足になったけど声をかける間もなく背中を向けた目があったのに置いてけぼりだひどい奴だと今度 会ったら言ってやろうなんて心に決めて校門を出ると貴方はまだそ...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
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※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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