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【  2013年05月  】 

ただ、その笑顔を見たかった 前編 【テーマ:隣人】

短編集 恋の卵

2013.05.01 (Wed)

  すすり泣きが聞こえる。 窓を開けているから、網戸から入ってくる風に乗って、かぼそい嗚咽が室内に入ってくる。 また、お隣さんがベランダで泣いているらしい。 別に聞く気はないのだが、安普請なのでお互いに窓を開けていると、やっぱり生活音や話声がお互いに筒抜けになるのだ。 電話の内容だって細やかな内容までは聞き取れないけど、その語調や雰囲気でなんとなく察する事ができる。 いいのか悪いのかわからないけど、...全文を読む

ただ、その笑顔を見たかった 後編

短編集 恋の卵

2013.05.02 (Thu)

  進展といえる進展はない。 だけど、少しづつ彼女のことはわかってきた。 たとえば彼女の名字とか、同じ年齢だとか、ブティックの店員さんだとか、初めて言葉を交わした日に彼氏に振られてフリーになったとか、色々と。 彼女は饒舌ではないけれど、無口でもない。 大人しくもないし、快活でもないけれど、屈託ない感じでよく笑う子だった。 意外といってはなんなのだがかなり意地っ張りなので、そうそう簡単に弱ってるところ...全文を読む

特別な日

詩集 よりそう翼

2013.05.02 (Thu)

 いつかのその日はどんな空だったのでしょう?澄みきった青い空で太陽の日差しがサンサンと降り注ぐ爽やかな晴天やわらかな雲がふわりと浮かび色とりどりに咲き乱れた花びらが風に散るような穏やかな春の日それとも日差しを遮る黒い雲がポツポツと涙を流すように芽生えたばかりの若葉をそっと潤すような春雨あなたも覚えていないいつかのその日は初めて息を吸って大きな産声をあげたあなたにとってもあなたの側にいる人にも特別な日...全文を読む

ショートショート 恋重ね

ショートショート 恋重ね

2013.05.05 (Sun)

 掌編とも詩とも呼べないけれど、ストーリー性のある作品を集めました。...全文を読む

雪恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.06 (Mon)

 きっとこれはありふれた恋です だけど名前を呼ぶだけで涙がこぼれそうになるのいつのまにか優しいあなたが胸の奥に住みついているふとした瞬間に 思い出して微笑んでしまったり会いたくなったり側にいればいいのになんてつぶやいてしまったりいつのまにかあなたの言葉が雪のように私の中に降り積もっている想いの雪は春になっても深く愛の言葉だけが雪解けに導くでしょうだけど特別なことは何も言わないであなたの雪で私の心を覆...全文を読む

月恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.07 (Tue)

 もしも願いがかなうなら堅く閉ざした窓からそっと忍びこみ眠るあなたの頬に口づけ淡い星影を焼きつけながら部屋の隅まで照らして穏やかな眠りに導くことができる青白く冴えた輝きを放つ月になりたいその心が苦しみや悲しみに耐える時も 惑う時も痛みごと包み込みやわらかく抱きしめたいのですだけどあなたの月に私はなれない輝く月はひとつきり溜息を落とし眠れぬ夜を過ごしている私を銀月のように導きながら静かに照らしているの...全文を読む

花恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.08 (Wed)

 あなたが私に問いかけたあの日の返事知りたければこの問題を解いてください意地悪ですって?いいえ意地悪なのはあなた返事は次に会うときにねなんてそのまま背中を向けるから私の心は宙ぶらりん今日までずっと思い悩んで硬い蕾のように想いも言葉もかたく閉じていたのさぁ思考を巡らせて焦らずに正しい答えを導き出して難解にして意外と単純な答えでしょう?正解のご褒美はきっとあなたの望むもの恥ずかしがる必要はないでしょう?...全文を読む

鳥恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.09 (Thu)

 なにもできないの上手く伝えられないの側にいるだけで胸が苦しくてどうしていいかわからなくなるの あなたが優しければ優しいほど素直になる方法が消えてしまい心にもない言葉を吐く自分に涙がこぼれてしまうここから消えてあなたから遠ざかれば天邪鬼な自分にサヨナラできる?ねぇ私がいなくなっても平気でいられる?私が消えちゃっても普通に暮らせる?空っぽの鳥かごに私を思い出してくれるかしら?どうせすぐに忘れるでしょう...全文を読む

風恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.11 (Sat)

 ポツンと木陰に座って抱えた膝に顔をうずめてあふれそうな涙がこぼれ落ちないように息をひそめるスルリとやってきたあなたは優しく髪をなでて大丈夫と軽く耳元でささやいて大丈夫って一言だけでそのまま黙っているからもう大丈夫だよってことなのか大丈夫か? と心配されているのか大丈夫だからと励まされているのか私にはわからなくて問いかけようと顔をあげればあなたはもう側にはいないもう少しなんて我儘は言わないからありが...全文を読む

無恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.13 (Mon)

 少しだけ気になったからツラツラと書き記してみるふらりと立ち寄る食堂テレビの音だけが響く部屋気ままな半身浴好きな音楽を聴きながら眠りに落ちる前の読書枕に顔をうずめてやりすごす夜それは遠ざかった急ぎ足で過ぎるだけの毎日私だけの安らぎを失くしたのか無くしたのかどっちでもいいけど今 傍らにあるのは急ぎ足でたどる家路不揃いな具材でできた夕食主導権が行き来するリモコン何気ない会話にぶつかる視線響くような笑い声...全文を読む

光恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.14 (Tue)

 光 あれそんな言葉を思い出すほど突然の出会いだった桜並木の下に僕と同じ学校の制服を着た君がいた淡いピンク色の花びらは風に舞い散りそっと追いかける細い指サラリと背に流された長い髪視線を伏せた瞬間に風が髪を巻きあげほんの少し見えた白いうなじまぶしいほどに君は輝いている風があんまり強いから寒くない? と問いかけてみると跳ね上がった視線が僕を見つけて戸惑い不安に揺れる大きな瞳初めましてと挨拶してためらいが...全文を読む

水恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.15 (Wed)

 隣国に嫁ぐ私におまえの伴侶は未来の王になる男だと父王は言った政治的な取引ならば心など想いなど手のひらからこぼれ落ちる清水と同じ何も求めはしないと澄みきった想いはひやりと冷たくともすれば先走るばかりの鼓動を鎮めるこれは取引これは政治そんな繰り言を壊すように夜と共に訪れ私の名を呼ぶ人頬に触れる指先からまる視線近づく吐息清水よりも冷たい奴だと思われたいのに好きだよなんて甘い言葉が投げ込まれ心に波紋が広が...全文を読む

火恋  【水恋との対です】

ショートショート 恋重ね

2013.05.16 (Thu)

 もとより愛など信じておりませんあなたも同じでしょう?華やかな婚礼の席にぎわう宴もたけなわだというのに涼やかな声で私の妻となる隣国の姫はつぶやいた返事など求めない私だけに向けられた冷徹なまでの物言いに返す言葉もなくただ眼差しを向ければ赤い葡萄酒の芳香に目の縁をほんのり染める横顔静謐とした瞳を宴に向けたまま優雅な細い指先がゴブレットの縁をたどっている優雅な仕草に見惚れるばかりあなたが望まぬならば今なら...全文を読む

時恋

ショートショート 恋重ね

2013.05.17 (Fri)

 泣くことだけは許してほしいの他の誰でもなくあなたに愛される人になりたかったごめん、なんてあやまらないでほしいのだって誰も悪くないでしょう?それとも誰かが悪いの?遠く離れても大丈夫だってあんなに強く思ったのにいつのまにか違う時間を過ごすのがあたりまえになっていた連絡もせず無断で来たのは私連絡がとぎれがちだし違う未来を見ている気がしてそれが怖くて確かめたくなったのそうだよね悪いのは私もうあなたの側にい...全文を読む

君のいる場所

詩集 よりそう翼

2013.05.18 (Sat)

 君がいるのは遥か遠く打ち寄せる潮騒大きな太陽が水平線に溶ける場所僕の側にあるのは銀色の月と小鳥のさえずる深い森まるで違う僕たちのいる場所ふと視線をあげて白と赤の対になったハナミズキ青空に浮き上がるその鮮やかな色を今すぐに教えてあげたいと願ってもそれはいつも叶わないんだ僕の小さな感動を君が知るのは星がささやく時間だろう手を伸ばしても触れることもできないし僕の声が届くはずもない本当に遠いんだそれでも心...全文を読む

いつだって

詩集 よりそう翼

2013.05.19 (Sun)

 悲しくったって嬉しくったって寂しくったって笑っていたって泣いてしまうそれでもいいのひとりじゃないからいつだって涙とふたりぼっち...全文を読む

涙のうさぎ

詩集 よりそう翼

2013.05.20 (Mon)

 コトノハに恋をして花影でそっと溜息ウサギの耳は聴くだけで胸の内を伝える術もなくただ想いをかみしめるコトノハに手は届かなくてもせめてあなたに恋したいサミシイとカナシイと息絶えるその前に...全文を読む

優しい風

詩集 よりそう翼

2013.05.23 (Thu)

 優しい風が吹いてどうしたの?なんてささやいた過ぎ去るだけなら何も言わずどうかそのまま遠くに消えてください怒っているの?なんて問いかけられてやっぱりここは私の居場所ではないのだとただ空を見上げている怒りを知っていたらきっと涙も知らないままだった知らないよりも知っている方が幸せだなんてどこかの誰かは言うけれど止まらない涙は本当に幸せなのですか?いつかの私は笑っていたのに今はその理由さえ思い出せない目を...全文を読む

充電中

詩集 ヤマアラシのジレンマ 1

2013.05.24 (Fri)

 今は何も言わないでどうした? とか何かあったのか? なんて問いかけられるとどれだけ甘えさせてくれるか限界まで試したくなる答えは出ているから大丈夫だから少しだけ充電させて素直になんてなってあげないだけど絶対に嘘は言わないからあなたの優しさを吸いこんで悲しみごと息を吐き出したら前を向いて歩きだせる...全文を読む

金魚姫 1 【テーマ:幼馴染・Color】

短編集 恋の卵

2013.05.30 (Thu)

 「あのね、同じ講義をとってる人に、好きだって言われたの」 突然訪ねてきた八重は泣きそうな顔でそう告げた。 僕は驚きすぎて、そう、とぼんやり返事をすることしかできなかった。 考えてみれば八重は女子大生なのだし、それほどおかしな話ではない。 年頃の女の子だから、当たり前のことなんだけどさ。 人見知りが強くて周囲と打ちとけにくい性格なので、告白してくるような奴が現れるとは思わなかった。「告白、されたんだ...全文を読む

ドレミふぁ ふわふわ

詩集 よりそう翼

2013.05.30 (Thu)

 雲雀の歌が聞こえるよ春に浮かれてハルに浮かれてドレミふぁ ふわふわソラヘ空へと羽ばたいたんだねふんわりしたお日さまはいつのまにやら西の彼方で眠りについたけど空にはまぁるいお月さま輝く夜だと浮かれながら風が運んでくる雲雀のハミングこれは陽だまりの歌だと月夜に踊るミツバチ夜露に光る甘い花びら甘い蜜をそっと集めて春か 遥か ハルまで届けととろける黄金を星に託すよどうかしてる同化してるのと歌う月の光の中で...全文を読む

金魚姫 2

短編集 恋の卵

2013.05.31 (Fri)

  天は無類の才能を、八重に与えた。 画才だ。 皮肉な話だけど、生来の人見知りが才能の開花を早めたように思う。 外で走り回って泥だらけになるなんて論外で、屋外に出ても絵を描いていたから。 八重の描く物は身近な題材が多いのに、とにかく色調が多彩でハッするほど綺麗だ。 どこにでもあるものばかりなのに、そこから目が離せなくなる。 この金魚みたいに、捜せば近くにあるものばかりだけど。 それなのに特別な物に出...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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