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【  2012年12月  】 

見送る人

短編集 ふんわりと

2012.12.03 (Mon)

 ここを立ち去ると決めました。借りていた小さな部屋なので、荷物はそれほどありません。それでも私の手に持てるカバンには、入りきらないだけの物がありました。残していくカップやクッションなどをそのままにして、鍵を閉めました。管理人だけにあいさつをして、ふらふらと桟橋に向かいます。夕暮れ時の空は、真っ赤に燃えるようでした。いろんなことがありました。いろんなことを喜びました。いろんなことを悲しみました。いろん...全文を読む

拍手コメントお返事と近況について語ってみる

拍手お礼と語ってみる

2012.12.03 (Mon)

 ここ数日、と言いますかこの二週間ほど、身辺に変化がありました。ブログを開設したばかりですのに、放置気味で申し訳ありません。たくさんコメントや拍手をいただいたのに、失礼なことをしました。気力がなかったのでお許しください。11/28 22:28 「つながる未来」に拍手の人へ「最高の再会」の御言葉をいただけて光栄です(//▽//)続き、気になりますよね!この二人は夕食後に~と考えて、大人な展開に一人焦ったことは秘密で...全文を読む

作品紹介

英雄のしつけかた

2012.12.06 (Thu)

 東の国カナルディア王国に住む家政婦のミレーヌは、偶然、英雄と呼ばれる男に出会った。「東の剣豪」「双剣の盾」という大きな呼び名も持ち、東流派の長も務める英雄ガラルド・グラン。しかし、その日常も規格外で当たり前とかけ離れたものだった。いくら英雄でも許せないわ! そんな思いを胸に、今日もフライパンを握り締める。ちょっと風変わりなアニキ臭(?!)のただようファンタジーです。設定はシリアスですが、なぜかコメ...全文を読む

第一話 双剣の使徒・1

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.06 (Thu)

  恐ろしい。 生れて初めてそう思った。 昼でも魔物が出没するという噂が真実だと知った時には、既に逃げようがなかった。《世界の十字路》と呼ばれる最大の自由市場であるバザールでの商売を終え、街道を東へと王都カナルへ向かっていた商隊だった。 店主の親族が暮らす村へ足を延ばしたため、警備隊の常駐する大街道から外れていた。 乱れる隊列。 響き渡る悲鳴。 荷馬車の中に隠れていても、ひっくり返されて荷物と共に地...全文を読む

第二話 双剣の使徒2

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.07 (Fri)

  走り来たとは思えぬほど、すみやかな登場だった。「どうでもいいが、ちょっとは手加減をしようとは思わないのか? 誰が道を直すんだい?」 こちらも傭兵のようないでたちをしていたが、にこやかな表情や物腰がどこか商家に通じるものがあり、娘は少しホッとした。 武人とは日常でかかわることが少なく、慣れていない。 双剣持ちでも人らしく会話ができそうだった。「街道は国の管轄だ。ジャスティにでも言っておく。俺が動け...全文を読む

第三話 双剣の使徒3

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.07 (Fri)

 「ミレーヌさんか。馬には?」 褐色の肌がサラディン人と示す、サガンと名乗った隻眼の男が問いかけてきた。 東流派と呼ばれてる双剣持ちは、東のカナルディア国民だけだと勘違いしていた。 封鎖的な国情の西のサラディン国の人も、あたりまえにいるらしい。 おちついてよく見れば、カナルディア人らしい風貌をしているのはデュラン一人だった。 驚愕の事実だわと胸の内でつぶやきながら、ミレーヌは小首をかしげた。 五人と...全文を読む

拍手コメントのお礼とBGMについて語ってみる

拍手お礼と語ってみる

2012.12.08 (Sat)

 拍手コメントをありがとうございます(>▽...全文を読む

第四話 家政婦をお求めですか? 1 

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.09 (Sun)

  朝が来た。 上手く眠れなかったから朝日がまぶしい。 昨日の出来事を現実だとまだ受け止めきていないミレーヌは、確かめるために今まで勤めていた商家に行くと、堅く門が閉ざされていた。 バザールへの商いに旅立った日のままだ。 やっぱりあれは夢ではなかったのだわ。 フウッとため息を吐きだした。 気がついた婦人とは互いの無事を喜んだが、さすがに家族を失ったために意気消沈していた。 この先はどうなるかわからな...全文を読む

第五話 家政婦をお求めですか?2

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.10 (Mon)

 「住み込みの家政婦が一人は欲しいんだが、なかなかの難題で。もちろん、祖母殿もご一緒にどうぞ。通いの人間でさえ、なかなかいないぐらいだ。我々の目つきが悪いだの怖いだのそういう理由で、面通しだけで全てパァ」 自覚はあってもさすがに顔は変えられないだろう? と力をこめられて、まぁそうですわね、とミレーヌはとりあえずうなずいた。「だから、あなたしかいない」 頼む、と頭を下げられて、はぁ? と思ったもののおい...全文を読む

第六話 家政婦をお求めですか3

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.11 (Tue)

 「なんですの、これは?」 つい言葉がこぼれ出た。 ミレーヌは手にした荷物を握りしめ、プルプルと身体が震えるのを止められなかった。 なんですの、これは? と何度もつぶやく。 午前中に荷馬車で迎えにきたのはデュランとキサルだった。 大きな荷馬車は、ささやかな所持品の移動には贅沢すぎるぐらいだった。 サリと一緒に荷馬車にゆられ、なんていい天気なんでしょうと気分も快晴だった。 もとは格の高い武家屋敷だった...全文を読む

第七話 家政婦をお求めですか?4

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.12 (Wed)

  ミレーヌは杖をついて歩くサリに肩を貸して、安全に歩ける場所を探していた。 失礼、と言うなりひょいとサリを抱えて、デュランはスタスタと歩き出す。「便利でも、少しは問題があったようだね」 横をすぎる時にそんな声が残り、先を行く背中にミレーヌは不思議な感慨を抱いた。 耳だけでなく足も悪い祖母を迷惑がらずに、ちゃんとこの人たちは受け入れている。「あらあら、お若い方。こぉんなおばあちゃんで申し訳ないわねぇ...全文を読む

第八話 さぁ、はじめましょう! 1

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.13 (Thu)

  食堂に入ってくるなり。 おお! と派手な歓声が上がった。「いつもの茶色い食卓と違って、なんだかまぶしいぞ」 そんな感嘆の声がもれている。 ミレーヌが持って現れた焼き立てのパンに、勢ぞろいしていた双剣の使徒たちは、普通の青年のように瞳を輝かせていた。「素晴らしくいい匂いがする」「これはカナル風の料理なのか?」 嬉しいらしく、とにかく騒然としている。「まぁ、どうぞ席にお付きになって」 驚きのあまりか...全文を読む

第九話 さぁ、はじめましょう! 2

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.14 (Fri)

  働く気になった娘がいるなど珍しい事で、普通の青年のように気が緩んでいる。 そのせいか武人らしい風貌なのに、気安い口調で話しかけると気さくに返事が返った。 流派の内情などまるで知らなかったミレーヌは、勤め先の知識がないと不手際に繋がるので、ちょうどいい機会だと色々と話を聞いてみる。 東流派だの双剣だの、食堂で働いた時も厨房だったので、下街暮らしで家政婦暮らしのミレーヌには、馴染みのない存在だった。...全文を読む

作品紹介

詩集 ヤマアラシのジレンマ

2012.12.14 (Fri)

 素直になりきれなかったり、かわいくなかったり、でも本当はね。そんな気持ちを集めていきます。『ヤマアラシのジレンマ』とは「自己の自立」と「相手との一体感」という2つの欲求によるジレンマ。寒空にいる2匹のヤマアラシがお互いに身を寄せ合って暖め合いたいが、針が刺さるので近づけないという、ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの寓話による。但し、心理学的には、上述の否定的な意味と「紆余曲折の末、両者にとってちょ...全文を読む

口癖

詩集 ヤマアラシのジレンマ 1

2012.12.14 (Fri)

 「ごめんなさい」 口癖なのよ  どうしても出てくるの「大丈夫か」と声をかけられても「何かあったのか」と問われても「ごめんなさい」と答えてしまう 知ってるんだよ 本当は「ありがとう」が正解だって だけどね「ごめんなさい」のその後に 続く言葉が聞きたくて「ごめんなさい」はやめられないの「気にしない」 本当はわかってる? 気がついてるんでしょう? 何度でも聴きたくなるの あなたがくれる救いの一言「本当に...全文を読む

第十話 さぁ、はじめましょう! 3

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.15 (Sat)

  本音を言えば定住する現状は双剣持ちにとって不自由でしかない。 だが王都を拠点に情報網を発達させれば、辺境での魔物の情報収集や遠征などの即時対応がたやすくなるとの判断もあった。 それに加えて、創世のときより数千年を経た現在。世界に満ちていた力が減少している。 古い血と呼ばれる原始の人々と同じ高い身体能力を持つ者も減り、今ではどの流派も奥義継承者を得ることが難しくなっていた。 現在、東流派の使徒で最...全文を読む

あなたに会いたい

詩集 よりそう翼

2012.12.15 (Sat)

 ベランダから見つめる景色は昨日と同じだけど今日の匂いをつれているはず透きとおった青い空の下白い煙を見つめながら脳裏に浮かぶ静かな言葉をツラツラと書きとめながら沈黙という雄弁さを楽しんでいる人思いだすのはコハク色したビールみたいにほろ苦くはじけ私を酔わせるその言葉また いつかあなたに会いたい...全文を読む

第11話 さぁ、はじめましょう! 4

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.16 (Sun)

 「おいおい、それほど難しい顔をしなさんな」「流派に関わる仕事のこと以外は、あなたの好きにしていいよ」 鷹揚なのか豪快なのかわからない。 気前のいい笑顔で、男たちはそんなふうにさざめき笑った。 キラッとミレーヌは目を輝かせた。「あら? 本当に好きにしてかまいませんの?」「そのためにあんたを雇ったんだから、王都流に頼むよ」「そうそう、ミレーヌさんが一番王都に詳しいんだからな」 地に根を下ろす生活をした...全文を読む

拍手コメントお礼と「やまあらしのジレンマ」について語ってみる

拍手お礼と語ってみる

2012.12.16 (Sun)

 このところ幸せ気分ですヽ(^o^)丿ブログも少しづつ形になって嬉しいですが、それよりも貴重な訪問の中から貴重な拍手やコメントをいただけるのはもっと嬉しいです♪年末の忙しい中、足を運んでくれただけでも嬉しいのに!本当にありがとうございます(*^_^*)❤拍手コメントのお返事です♪2012/12/15 23:32 「英雄のしつけかた」に拍手のデジャヴ様❤いつも丁寧であったかいコメントをありがとうございます(*^▽^*)ブログ用に書き...全文を読む

プレゼント (テーマ:デート)

短編集 恋の卵

2012.12.17 (Mon)

  息が白い。 溜息と同時にふわりとこぼれた儚い色に、思わず肩をすくめる。 十二月に入ると駅前のメインストリートがイルミネーションに彩られるので、一緒に見に行こうと誘われたのは、おとといの事だ。 瑛君からそんなことを言い出すのは奇跡だと思った。 高校時代から付き合っているけれど、瑛君は外をふらつくよりも屋内で楽しむ派なのだ。 二十歳になったお祝いになにがいいって数年前に聞かれた時、イルミネーションを...全文を読む

第12話 あら、何か問題がありまして? 1

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.17 (Mon)

  ガシャン、と重い音がした。「ん? なんの音だ?」 ドサドサと投げだされる威勢のいい音が続き、詰所の窓からヒョイと顔を出したキサルが驚愕の表情で、うお! と声を上げた。「どうした?」 顔を出したサガンやデュランも、ポカンと口を開けた。 玄関ホールに積まれていた荷物が、ものすごい勢いで窓からポイポイと投げだされている。 キャ! とかヒッ! とか悲鳴じみた声がたまに混じっているが、投げ出されていく荷物...全文を読む

小さな秘密

詩集 ヤマアラシのジレンマ 1

2012.12.17 (Mon)

 小さな秘密を見つけたよ隠すほどの事はないさとあなたは言うけど知っているのは私だけそれなら それなら秘密は 秘密のままがいい「口を滑らすまでは二人だけの秘密にしましょうね」他の人には内緒のままで二人だけの秘密に変えて小さな小さな事だけど秘密にする意味なんて本当に何もないけど誰かになんて教えてあげないさぁ うっかりしないで私の浮き立つ唇さん...全文を読む

第13話 あら、何か問題がありまして? 2

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.18 (Tue)

  ウフフと機嫌良さそうに笑っているので、恐ろしい、と全員が思った。 魔物を怖がらないだけではなかった。 一応、流派の要として存在している男たちである。 実際の年齢は、確かに若い。 ただにじみ出る気配や威圧感が並外れているので、普通なら目があっただけで相手は居住まいを正す。 そのはずなのに。 まったく自分たちを恐れないどころか、笑顔で脅しまでかけるとは。 ミレーヌは並みの神経ではなかった。 剣の誓い...全文を読む

拍手コメントのお返事と大掃除について語ってみる

拍手お礼と語ってみる

2012.12.18 (Tue)

 「ヤマアラシのジレンマ」言葉だけでも惹かれてしまいます。できたてほやほやのコーナーに拍手コメントをいただけてとてもうれしいです(*^_^*)2012/12/17 「ヤマアラシのジレンマ」に拍手の小風裕様知らないからと言って無知ではないですよ~学校では習わなかった気がします。私は昔からツンデレどころか、ツンツン!それも致命傷を与えるほど鋭い針を持つのです。言っちゃった、やっちゃったが多いので、本当に仲の良い人には...全文を読む

第14話 どうしたものかとぼやいてみる 1

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.19 (Wed)

  振り返りもせず、ミレーヌは足取りも軽く買い物に出かけた。 フンフン♪ と鼻歌が聞こえてくる。 ものすごくご機嫌なのがそれだけでわかった。 残された武人たちは遠ざかる楽しそうな背中を、恐ろしげに見送った。 遠くに去ったのを見て、ようやく息をついた。 これではメイドや家政婦ではなく、カカア天下の女主人である。 睨んでも怖い顔で脅してもひるむどころか、のんきな笑顔のままで意味がないとは。 度胸がすわっ...全文を読む

第15話 どうしたものかとぼやいてみる 2

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.20 (Thu)

  玄関が終わっても、上階の廊下や、自分たちの部屋まで片付けが待っていた。 大雑把にかたよせても、一日仕事だ。 今日の鍛錬や、隊の規律や若者を育てるための教本をまとめる作業は明日にまわすしかない。 普通の青年のような表情で視線を交わし合う。 馬車と住宅は違うのだと言って、ここは魔界ですの? と怒っていた顔を思い出す。 今まで気がつかなかったが、居住を定めて普通の人を雇うことは流派の生活とはまるで違う...全文を読む

第16話 どうしたものかとぼやいてみる 3

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.21 (Fri)

  ガラルド・グラン。 英雄の名に相応しい世界最強の男は、私生活でも規格外だった。「大将に比べたら、俺らは普通にいい人だ」 何しろガラルドは自由人である。 遠征後にちょっと詰所で着替えただけでミレーヌに感謝されると予想がつくほど、ガラルドだったら問題行動のオンパレードだ。 全員、視線を交わしてうなずきあった。 ガラルドがミレーヌに説教されても、絶対に助け船を出さない。 自分たちから目をそらすためだ。...全文を読む

狭間の海

詩集 ヤマアラシのジレンマ 1

2012.12.21 (Fri)

 初めて見る その憤りは私のためではないはずなのに私のためかもしれないと思いあがるほど言葉に熱を持っていました。あなたを憤らせた原因は私が枕に顔を埋めた日々をくっきりと思い出させるのですあの日のあなたは私の嵐を受け止めながら穏やかに見せていた胸の内で実は歯がみしていたのですね優しくしないでと弾きながら優しい手を離せないことまで全て見透かされているようで嬉しくもあり悲しくもあり狭間の海に惑うようだとあ...全文を読む

白と黒

詩集 ヤマアラシのジレンマ 1

2012.12.21 (Fri)

 すべてをふくみすべてをはじく内包する色彩も拒絶する存在もまるで違うはずなのにまるで同じだと示すように背中合わせか隣り合わせかお互いに近づいても厳然と独立する白と黒それはまるであなたとわたし...全文を読む

第17話 職業婦人ですもの 1

第一章 王都で暮らしましょう

2012.12.22 (Sat)

 「なんて素敵なんでしょう! 綺麗ですこと!」 買い物から帰ってきたミレーヌの賛辞に、厳つい武人は青年の顔でこぞってホッとした。 どうやら合格点をいただけたらしい。 ピカピカとまではいかないが、置かれていた物品は全て詰所や物置に移動した。 痕跡を魔物に悟られないようにする自分たちの技術が、まさか掃除に役に立つとは。 意外な新発見だった。 もう二度と、ミレーヌの目の前に仕事に使う品を置くつもりはなかっ...全文を読む

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プロフィール

猫乃あお

Author:猫乃あお
はじめまして!
基本はほっこりで、自分ペースで楽しんでいます♪
恋愛・日常・友情などをテーマにした、オリジナル小説や詩も掲載しています。
著作権は放棄していません。
※無断転載・無断引用を固く禁じます。

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